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市民の内部被ばく検診結果(8)

平成27年5月30日

結果概要

  1. 検査時期:平成26年10月1日から平成27年3月31日
  2. 受診者:南相馬市民 5,377人 (大人 1,880人、子供 3,497人)
  3. 検査機器:キャンベラ社製WBC(南相馬市立総合病院) および日立アロカ社製WBC(医療法人伸裕会 渡辺病院(渡辺クリニック))を使用し、セシウム134および137に由来する放射線を測定しました。機器の器械的測定検出限界は、約 4Bq/kg(体重)です。今回の結果は、南相馬市立総合病院および渡辺クリニックでの測定結果をまとめて集計しています。
  4. 検査結果の説明
(1)図1-1及び1-2

今回の測定で放射性セシウムが検出された方の割合は、成人および高校生で0.5% (平成26年4月1日~平成26年9月31日までの期間は0.7%) 、20Bq/kg以上を検出した方は、いませんでした。一方、小児では、3,497名全員が検出限界以下でした。

(2)図2

体内に放射性セシウムが観測される方の頻度は、大人および子供ともに事故後の時間が経つにつれて急速に低下し、小児大人ともに極めて低い値を維持しています。

(3)図3-1、3-2及び3-3

放射性セシウムの年齢別検出割合は80歳以上が8.7%と一番高く、他の年代の検出率は1%未満です。男女別では男性における検出率が高くなります。食生活の違いおよび体内に取り込んだ放射性セシウムの排泄速度(生物学的半減期)の差などが影響していると考えられます。

(4)図4-1、4-2及び4-3

アンケートの結果、南相馬市民の食材や環境を介した内部被ばく増加に関する不安は、徐々に低下する傾向にあります。しかし割合的には減少しているものの、内部被ばくの原因として気になる食材として大人、小児共にキノコ類等が挙がっています。チリやほこりの吸入については、子どもの通学時に不安を感じておられる方が25%以上で、こうした不安を和らげて頂くために、南相馬市は、引き続き食材や環境の放射能汚染調査をおこない正しい情報の提供をおこなって参ります。

(5)図5-1及び5-2

食材は、多くの方がスーパーなどで流通しているものや、地元産であっても検査を経たものを摂取されており、未検査の食品の摂取を続けている方は少ない状況です。

(6)図6-1及び6-2

水に関しては、飲料水はミネラルウォーターを使用されている方が多く、調理水は市水道を使用されている方が多い傾向にあります。

(7)図7

WBC検診への受診率について、学校検診導入後、受診者数は再び増加しました。しかしながら、20代及び30代を含む成人の方の受診率は低い状況が続いてます。

(8)図8-1及び8-2

多くの方がWBCによる検査継続を引き続きご希望されていることが判りました。南相馬市では、市民の健康を守るために、今後もWBCでの測定業務を続けていきますので、自分の健康を守るために積極的に受診するようにしてください。

結果の総括

今回は、平成26年10月から平成27年3月末までの検査結果に基づいた南相馬市民の体内被ばく危険度についての委員会見解をご報告致します。
(1)体内に放射性セシウムを取り込んでいる方の割合は、大人・子供ともに測定月が進むにつれて急速に減少し、それを維持しています。現在、南相馬市では、汚染食品等の摂取による内部被ばくの危険は、非常に低く抑えられていることが判ります。

(2)南相馬市民の食品や環境からの体内汚染に対する不安は全体的に減少の傾向にありますが、一部の方は、依然として食品や飲料水の放射線汚染に不安を持っておられるようです。しかし、これまでのWBCによる体内汚染の検査結果から見ると、放射線で汚染した天然食材を継続して食べるようなことをせず、通常の流通食品を食べ、通常の生活を続けていれば、体内汚染は、十分に低く押さえられることが判明しています。水や食品汚染に不安を持たれる方もいらっしゃり、今後も引き続き積極的な情報提供を行って参ります。

(3)南相馬市では、市民の健康を守るために、今後も内部被ばく検査とともに、徹底した食品検査を実施し、市民の内部被ばくを減らすための活動を続けていきます。市民の皆様は、自分の健康を守るために積極的に受診してくださるようお願いします。

  南相馬市長                 桜井 勝延
南相馬市放射線健康対策委員会
委員長    京都大学名誉教授          渡邉 正己 
委員   南相馬市立総合病院院長       金澤 幸夫
委員   東京工業大学放射線総合センター助教 富田  悟
委員   東京大学医科学研究所研究員     坪倉 正治

 


 

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