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市民の内部被ばく検診結果(11)

  1. 検査時期:平成28年4月1日から平成28年9月30日
  2. 受診者:南相馬市民 5,474人 (大人 1,971人、子供 3,503人)
  3. 検査機器:キャンベラ社製WBC(南相馬市立総合病院)および日立アロカ社製WBC(医療法人伸裕会 渡辺病院(渡辺クリニック))を使用し、セシウム134および137に由来する放射線を測定しました。機器の器械的測定検出限界は、約4Bq/kg(体重)です。今回の結果は、南相馬市立総合病院および渡辺クリニックでの測定結果をまとめて集計しています。
  4. 検査結果の説明


(1) 1-1、1-2:今回の測定で放射性セシウムが検出された割合は、成人および高校生で4名(0.2%) 、子どもからの検出はありませんでした。

(2) 図2-1、2-2: 平成23年9月から平成28年9月の月別受診者数とセシウムの検出率の推移をグラフで表しています。

(3)図3-1、3-2及び3-3 : 放射性セシウムの年齢別検出割合は60代が0.90%と一番高く、男女別では男性における検出率が高くなります。食生活の違いおよび体内に取り込んだ放射性セシウムの排泄速度(生物学的半減期)の差などが影響していると考えられます。

(4)図4-1、4-2:アンケートの結果、内部被ばくの原因として気になる食材をみると、子どものほうが全体的に「気にしている」の割合が多かった。チリやほこりの吸入については、子どもは「学校外での外遊び」、大人は子どもより「気にしていない」割合が高いが、通勤中よりは仕事中に不安を感じている方が比較的多いことがわかった。

 

(5)図5-1及び5-2: 食材は、多くの方がスーパーなどで流通しているものや、地元産であっても検査を経たものを摂取されており、未検査の食品の摂取を続けている方は少ない状況です。しかし、米、魚、キノコ類は福島県産を避ける方が多い傾向にあります。

(6)図6-1及び6-2:水に関しては、飲料水はミネラルウォーターを使用されている方が依然として多く、調理水は市水道を使用されている方が多い傾向にあります。

(7)図7-1及び7-2:多くの方がWBCによる検査継続を引き続き希望されていることがわかりました。南相馬市では、今後もWBCでの測定業務を続けていきますので、自身の健康を守るために積極的に受診するようにしてください。

【結果の総括】

 今回は、平成28年4月から平成28年9月末までの検査結果に基づいた南相馬市民の体内被ばく危険度についての委員会見解をご報告致します。

(1)体内に放射性セシウムを取り込んでいる方の割合は、大人・子ども共に非常に低い状況です。現在、南相馬市では、汚染食品等の摂取による内部被ばくのリスクは、非常に低く抑えられていることが判ります。

(2)南相馬市民の食品や環境からの内部被ばくのリスクは低く抑えられていますが、内部被ばくの原因として食品や飲料水に不安を持っている方もいるようです。
しかし、これまでのWBCによる体内汚染の検査結果から見ると、通常の流通食品を食べる生活を続けていれば、内部被ばくは、十分に低く押さえられることが判明しています。水や食品汚染に不安を持つ方もいるため、今後も引き続き積極的な情報提供を行います。

(3)南相馬市では、市民の健康を守るために、今後も内部被ばく検診をはじめとした事業を実施し、市民の内部被ばくを減らすための活動を続けていきます。市民の皆様は、自分の健康を守るために積極的に受診してくださるようお願いします。

南相馬市長                   桜井 勝延

南相馬市放射線健康対策委員会
委員長    京都大学名誉教授                 渡邉 正己 
委員   南相馬市立総合病院院長              金澤 幸夫
委員   東京工業大学放射線総合センター助教    富田  悟
委員   南相馬市立総合病院  医師             坪倉 正治

 

 


 

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