武士(もののふ)の備え展示期間 平成29年7月1日(土曜日)から8月20日(日曜日)

開館時間 9時00分から16時45分(最終入館は16時00分まで)

休館日 毎週月曜日
ただし、7月17日(月曜日・祝日)・31日(月曜日)は開館。7月18日(火曜日)・8月1日(火曜日)は閉館。

観覧料 一般 300円(250円) 高校生200円(150円) 小中学生100円(80円)
※( )内は20名以上の団体割引料金
市内と飯舘村に居住・通学・住所を有する小
中高生は無料です。
障がい者の方とその付添いの方1名及び生活保護世帯の方は無料(各種手帳、受給証の提示が必要)です。
※8月19日(土曜日)、8月20日(日曜日)は福島県民の日を記念して観覧無料です。

(A4サイズ2ページ)

展示資料紹介

 国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」は武家文化を脈々と受け継ぐ伝統行事です。
 江戸時代には野馬追原で野馬を追い、追った野馬を小高妙見社に奉納し、中村藩領の繁栄と安寧を祈願する神事として行われていましたが、その一方で武士たちの武芸鍛錬の場としての要素も兼ね備えていました。
 中村藩の軍制に基づいて「備(そなえ)」という部隊を編成し、甲州流軍学を応用しながら野馬を追うなど、野馬追は日頃武士たちが鍛錬した武芸の成果を披露する側面があったのです。
 この展示では、相馬の武士たちの野馬追や有事に向けた「備え」をテーマとして武具類や武芸などを紹介します。現在に残された武具類や武芸伝書から、相馬の武士たちが領民をまもるため、万事に備えて鍛錬していたことが垣間見えることでしょう。

●『野馬追備列絵巻(のまおいそなえれつえまき)』 紙本着色 全5巻 江戸時代後期 当館蔵

「殿 御旗本備(しんがり おはたもとぞなえ)」巻

「殿 御旗本備(しんがり おはたもとぞなえ)」巻 幅20cm×長さ864cm 

 近年当館に収蔵された、江戸時代の野馬追を描いた絵巻物です。武者たち一人一人の様子を個性豊かに表現しています。
 野馬追に編成された「備(そなえ)」ごとの騎馬武者・徒歩武者らによる軍列のようすが描かれており、全5巻あわせて751名の人物が描かれています。そのうち36名の騎馬武者上部には、中村藩実在の家中侍(城下居住の武士)の氏名が記されているのが大きな特徴です。
 描かれた武者たちの装束や持ち物などの描写は精巧で、氏名・旗印を史料で照合してもほぼ正確であることが確認されており、史料的価値が非常に高い絵巻です。
 記された騎馬武者の氏名から、この絵巻は18世紀末から19世紀初頭の野馬追を描いたものであることが分かります。
 上の「殿 御旗本備」巻は、藩主である相馬家を大将とした備で、相馬家の側に仕える人々を中心に228名の人物が描かれています。

※この絵巻が当館に収蔵されることになった経緯についてはコラム「ちょこっと☆みゅーじあむ」その32をご覧ください。

●相馬の武士の甲冑ってどんなもの?

 相馬地方には数多くの甲冑が現存していますが、それらは明治時代以降、野馬追に士族以外の誰でも参加できるようになってから、新しく買い求められたものがほとんどです。
 新たに確認された相馬武士の甲冑の可能性があるものを含め、現在までに確認されている江戸時代に中村藩領で製作された甲冑や、相馬家所用の甲冑なども展示しています。

鉄錆地三十二間筋兜

鉄錆地三十二間筋兜
(てつさびじさんじゅうにけんすじかぶと)
安政4年(1857) 紀(明珍)宗充作 当館蔵

 この兜の裏には、江戸時代後期~末期に中村城下で活躍していた甲冑師「紀(明珍)宗充」の銘が刻まれています。在銘の作品はこの兜一頭のみのため、中村藩で製作されたことが確実である唯一の貴重な兜です。
 

 

 

 

  ほかにも「備」にまつわる多くの資料を展示しています。この機会にぜひご覧ください!!
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陣羽織