認知症は、だれでもかかる可能性がある、加齢に伴う脳の病気です。
 様々な原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなることによって、物忘れがひどくなったり、今まで出来ていたことができなくなり、日常生活に支障がある状態をいいます。 

「老化による物忘れ」と「認知症によるもの忘れ」の違い

老化による物忘れ

認知症

何を食べたか思い出せない

食べたこと自体を忘れている

約束をうっかり忘れてしまった

約束したこと自体を忘れている

物の置き場所を思い出せない時がある

置き忘れ・紛失が頻繁になる

物覚えが悪くなったように感じる

数分前の記憶が残らない

時間や場所、人との関係などは分かる

時間や場所、人との関係が分からない

認知症の代表的な4つの種類について

アルツハイマー型認知症

脳内で異常なたんぱく質がつくられ、脳の神経細胞の働きが少しずつ失われて死んでいき、脳が委縮して機能が全般的に低下していく病気。

脳血管性認知症

脳梗塞や脳内出血など脳血管疾患のために、病気が起きた部分の脳の神経細胞の働きが失われることで発症する病気。

前頭側頭型認知症

脳の前頭葉や側頭葉が委縮することが原因でおこる病気。

会話中に突然立ち去る、万引きをするなど性格変化と社交性が欠如した症状が現れる。

レビー小体型認知症

レビー小体という物質が脳の大脳皮質にたまることが原因でおこる病気。

認知障害に加え、現実にないものが見える幻視やパーキンソン病に似た症状などが現れる。

認知症の早期発見のめやす

 日常の暮らしの中で、認知症ではないかと思われる言動を、「家族の会」の会員の経験からまとめたものです。医学的な診断基準ではありませんが、暮らしの中での目安として参考にしてください。

 いくつか思い当たることがあれば、一応専門家に相談してみるとよいでしょう。

■もの忘れがひどい
 □1 今切ったばかりなのに、電話の相手の名前を忘れる
 □2 同じことを何度も言う・問う・する
 □3 しまい忘れ置き忘れが増え、いつも探し物をしている
 □4 財布・通帳・衣類などを盗まれたと人を疑う

■判断・理解力が衰える
 □5 料理・片付け・計算・運転などのミスが多くなった
 □6 新しいことが覚えられない
 □7 話のつじつまが合わない
 □8 テレビ番組の内容が理解できなくなった

■時間・場所がわからない
 □9 約束の日時や場所を間違えるようになった
 □10慣れた道でも迷うことがある

■人柄が変わる
 □11些細なことで怒りっぽくなった
 □12周りへの気づかいがなくなり頑固になった
 □13自分の失敗を人のせいにする
 □14「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われた

■不安感が強い
 □15ひとりになると怖がったり寂しかったりする
 □16外出時、持ち物を何度も確かめる
 □17「頭が変になった」と本人が訴える

■意欲がなくなる
 □18下着を替えず、身だしなみを構わなくなった
 □19趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった
 □20ふさぎ込んで何をするのも億劫がりいやがる 

出典:公益財団法人認知症の人と家族の会作成