100年のまちづくり(平成30年6月1日)
田植え機が音を響かせ、また、運動会の歓声に沸いた5月も過ぎ、間もなく、多くの方の手により植えられた木々に初夏のやわらかな日ざしが降りそそぐ季節を迎えます。
10日は、天皇皇后両陛下が、原町区雫地内をメイン会場として、「育てよう 希望の森を いのちの森を」をテーマに開催される全国植樹祭への御臨場のため行幸啓されます。市民の皆様と共に両陛下をお迎えできますことは、誠に喜びに堪えません。
本市では、津波により636人の尊いいのちを失いました。
私たちは、この事実を歴史として後世に伝え残す必要があります。そして、二度と津波に子孫のいのちを奪われることのないよう備えなければなりません。
「東日本大震災では津波でコンクリート堤防や松林がことごとく破壊される中、深く根をはった木々が津波の勢いを和らげ、防災林として大きな役割を果たした森があった※ 」と聞き及んでいます。本市にとって海岸防災林への植樹は、まさに「いのちの森」を築き育てることにほかなりません。
震災後、両陛下には、何度も被災地を御訪問いただき温かい励ましの言葉をいただきました。この度は、お手植え、お手播きにより、この「いのちの森」を育んでいただけるものであり、復興に努める市民の皆様にも、大きな励みになるものと考えております。
この度の行幸啓が、両陛下にとりまして、そして市民の皆様にも思い出深いものとなりますよう、心からご祈念申し上げます。
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更新日:2018年12月25日