南相馬市幼児教育プログラム
1.幼児教育プログラムとは
生涯にわたり生きる力の基礎を培うために重要としていることをまとめた市独自のプログラムで、平成31年3月に策定しました。
策定したプログラムに基づき、平成31年4月から南相馬市立幼稚園・保育園では、幼児教育プログラムの実践に取り組んでいます。
幼児教育プログラムは、子どもたちの力を伸ばし、その後の成長、小学校への接続につなげていくことを目的としており「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿(注意)1」をもとに、それぞれの子どもたちの特性に合わせた取組を行っています。
(注意)1 幼児期の終わりまでに育んでほしい姿や能力のめやすを示したもので、①健康な心と体②自立心③協同性④道徳性・規範意識の芽生え⑤社会生活との関わり⑥思考力の芽生え⑦自然との関わり・生命尊重⑧数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚⑨言葉による伝え合い⑩豊かな感性と表現の10の項目があります。
2.基本コンセプト
「日々の生活・遊びを通して、気づき、生きる力を育む」を基本コンセプトに、各園で年間を通して取り組むキーワードや方向性、教育・保育活動を選び、その内容に合った様々な取組を行っています。
取り組んだ内容について、毎年保護者アンケートや「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」の視点から得られた成果などの振り返りを行い、次年度の取組につなげています。
基本コンセプト | キーワード | 方向性 | 教育・保育活動 |
日々の 生活・ 遊びを 通して、 気づき、 生きる力 を育む |
キーワード1 |
1-(1) 生活と遊びを通して体力を高める |
① 遊びを通じた運動習慣の定着 |
② まちなか散策・散歩・遠足等を通した歩く力の向上 | |||
③ 普段の生活における体力の向上 | |||
1-(2) 食を核とした多様な体験から豊かな心を育む |
① 作物を育て、収穫する体験の推進 | ||
② 食を通じた各種体験の推進 | |||
③ 食への興味を喚起する学びの推進 | |||
キーワード2 |
2-(1) 地域・家庭とのつながりを深める |
① 地域住民とのふれあい促進 | |
② 家庭と協力した幼児教育の向上 | |||
③ 家庭での食育推進 | |||
2-(2) 幼保小連携・接続を強める |
① 小学生との交流促進 | ||
② アプローチ・スタートカリキュラムの推進 | |||
③ 小学校担当教諭との連携促進 |
3.令和元年度の取組内容
令和元年度は、各園でそれぞれの方向性で1つずつ計4つのテーマを決めて取り組みました。各園の代表者が集まる中間報告会や取組に関する保護者アンケートを実施したうえで、1年間の振り返りを行う報告会を実施し、2年度の取組につなげました。
キーワード | 2つながり(幼保小の連携・家庭と地域) |
方向性 | 2-(2)幼保小連携・接続を強める |
教育・保育活動 | ①小学生との交流促進 |
施策名 | 鹿島幼稚園の友達と遊ぼう!鹿島小学校探検をしよう! |
ねらい | 小学校生活が安心してスタートできるよう、 鹿島幼稚園や鹿島小学校と交流を図る。 |
取組内容 | 鹿島幼稚園へ散歩に行ったり、保育園に来て もらったりしながら遊びを通して交流していく。 互いにゴミ拾い散歩をしながら中間地点の公園で遊ぶ。 区役所に集合し、消防署見学をする。 鹿島幼稚園と合同で鹿島小学校探検にいく。 お手紙のやり取りをする。 |
成果 | 同じ小学校に入る鹿島幼稚園の子どもたちと、 小学校のプールをお借りして一緒にプール遊びや、 学校探検が出来たことで、園児にとって 小学校入学への見通しが持て、 不安がなくなり期待が高まった。 保護者アンケートでも、学校探検の後は小学校の話や 鹿島幼稚園の友達のことを多く話すことがあり、 小学校入学を楽しみにしている様子が伺われる と言った意見もあった。 |
4.令和2年度の取組内容
令和2年度は、各園で1つのテーマを決めて取り組みました。
各園の代表者が集まる中間報告会や取組に関する保護者アンケートを実施したうえで、
1年間の振り返りを行う報告会を実施し、3年度の取組につなげました。
キーワード | 2つながり(幼保小の連携・家庭と地域) |
方向性 | 2-(1)地域・家庭とのつながりを深める |
教育・保育活動 | ②家庭と協力した幼児教育の充実 |
施策名 | おうちの人と言葉遊びを楽しもう。 |
ねらい | 園で行っているクッキングや脳トレゲームを 家庭でも行うことで 親子が楽しみながらかかわる時間を増やしていく。 |
取組内容 | クラスだよりなどで、園で取り組んでいる脳トレ遊びを 各年齢に応じて理解しやすく発信していく。 子どもの変化や保護者の思いなどを アンケートを実施し、確認していく。 |
成果 | 子どもたちが様々なものに積極的に 取り組めるようになってきた一つの要因となった。 また、保護者と園児の会話が穏やかになってきて、 登降園時楽しそうに関わる姿が多く見られるようになった。 保護者アンケート結果からも、家庭でもクッキングを 一緒に行う機会が増えたことや、 食について関心が高まっていることが読み取れる。 また、様々な脳トレの課題を行うことで、 子どもも数字やひらがなに対する興味が持て、 会話を楽しむ時間が増えてきたとの意見があった。 |
5.令和3年度の計画
令和3年度も、各園で1つのテーマを決めて取り組んでいます。
中間報告会や取組に関する保護者アンケートを実施したうえで、
各園の取組を振り返る報告会を実施する予定です。
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更新日:2021年09月17日