会社の事業で突然の移住 東京時代と変わらぬ働き方をしながら考える、南相馬だからできること

南相馬市に住みながら東京都変わらぬ仕事を行う山内さん

会社の事業で突然の移住 東京時代と変わらぬ働き方をしながら考える、南相馬だからできること

 

山内琢真 さん(29)

やまうち・たくま

2020年7月〜南相馬市小高区在住

愛媛県松山市生まれ

(18歳):大学進学のため茨城県へ → 大学卒業後は市役所勤務 → (24歳):現在の会社に転職し、千葉県流山市、東京都文京区などに住む → (28歳):南相馬市小高区へ

アジアクエスト株式会社 システム開発

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仕事の環境を変えたいと考えていた矢先に降ってきた、南相馬でのワーケーション。事前知識も先入観もないままこの地にやってきたという山内琢真さん。コロナ禍でフルリモートになった仕事は、南相馬でも変わらずに続けられるものだったといいます。仕事以外にも、何気ない暮らしの中の楽しみ、友達、趣味などが加わった南相馬での暮らしについて聞きました。

南相馬市への移住のきっかけを話す山内さん

始まりは「南相馬ってどこ?」 リモートワークで広がる働き方の可能性

 

Q1. 南相馬で暮らすことになった経緯を教えてください。

A.
南相馬で「ITを使って起業して地域を盛り上げよう」と活動している地域おこし協力隊の塚本真也さんという人がいるんです。塚本さんが僕の会社の社長と知り合いで、「何か一緒にやれるといいよね」という話になったそうです。それで社員を1人南相馬に送りこもうと僕に話が来たんです。南相馬に来たこともなくて、福島県にあると知っていたかも怪しいくらい(笑)。接点はゼロでしたね。

実は、会社をちょうど辞める予定だったんです。5年くらい勤めて一通り経験を積めたので、ちょっと違うことやりたいと考えていた時期でした。想定外ではありましたが、「場所を変える」のもいいかもと思えたんです。

今も東京にいる時も基本的な仕事の内容は変わっていなくて、システム開発の仕事をしています。お客さんが作りたいITのシステム作りを請け負うんですが、東京のチームと僕と、大体5人くらいのチームで仕事をしている感じです。

パソコンに向かう山内さん
山内さんの商売道具 キーボードとマウス

家にこもる東京時代から一転、 シェアハウスに暮らし、趣味も満喫

 

Q2. 引っ越す前と後でどんな変化がありましたか。

A.
南相馬に来る以前から、コロナ禍で完全リモートワークになっていたので、勤務形態としては変わっていません。東京で一人暮らしだったので、朝起きたらそのままそばの机で8時間働いて、飯食って寝るみたいな感じだったので、家から一切出ない日もざらにありました。

こちらではシェアハウスに暮らしていて、歩く機会も増えたのでちょっと健康になりました。単純なことかもしれませんが、空が広くて気持ちいい。全体的に視野が広くなりましたね。

前知識として都会よりは不便だと聞いていましたが、自分の力でカバーできる範囲だと思います。車があればどこにでも行けるし、特に困ることはありません。

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Q3. 今の暮らしで気に入っていることはどんなことですか?

A.
こっちに来てから、250ccの中型バイクに乗る趣味ができました。都会にいたら駐車場代だけで結構高くつくからバイクが持てなかったんです。

東京にいる頃は、基本的には会社が中心だったんですが、南相馬だと近所に友達がいっぱいいる。距離的に近い人間関係は、大学時代を思い出します。

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南相馬市で叶えたい夢を話す山内さん

ないもの探しじゃなく、あるもの探し 人との縁を育てていきたい

 

Q4. 南相馬で叶えたい目標や夢はありますか?

A.
今は南相馬で一人で働いているので、仲間を増やしたいですね。リモートでできる仕事とはいえ、同じ場所で働く意味もあると感じているので。

南相馬には産業技術高校というITを学べる学校があるけれど、地域にITの仕事は少なくて、若者が外に出てしまう状況もあると思います。ですから地元の高校生のIT教育にチャレンジしたい。業務経験がない子がITエンジニアとして働いていけるように、ちゃんと教育してみたいです。

ITの仕事であれば、場所にこだわらず仕事ができて、地元の仕事はもちろん、地元にいながら単価の高い東京や他の地域の仕事を受けることもできます。ですから、南相馬にIT人材を増やすことで地域活性につながると思います。「教育」という面で南相馬に貢献していけたら嬉しいですね。

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Q5. これから南相馬への移住を考えている人にメッセージをお願いします。

A.
どのまちだからいいってことはきっとなくて、人と良好な関係をつくれる場所ならどこでもいいんじゃないかな。幸い、南相馬の人たちが僕を受け入れてくれて、何不自由なく暮らせてるので、僕にとってはすごくいい場所。もちろん、合わない人もいると思いますよ。僕は、こっちに来て「お誘いは基本的に断らない」と決めていました。新しい環境に入った時の基本的なプラクティスだと思うんですけど、逆に積極的に人脈を広げよう! みたいなことはなかったですね。

そうそう、僕は小高体育館をよく利用するんですが、ジムや体育館は3時間で100円で混んでいないし、東京でジムに通うことを考えたら破格です。休日の楽しみとして近隣のダムを巡ったり、銭湯につかりに行ったり、そんな楽しみもありますよ。

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【スケジュール】

8:00 起床

9:00 - 19:00    オフィスで仕事

19:00    フリータイム(夕食、おしゃべり、Youtube観賞など)

01:00    就寝

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南相馬市小高区のまちなみと山内さん

単身南相馬にやってきた山内さん。「受け身」と言いつつ、シェアハウスに入居したり、地域内で交友関係を広げたりと、1年でたくさんの人との交流が生まれているようでした。

リモートワークの可能性が広がった今、仕事は変えずに住む場所だけを変えることも可能になってきました。住む場所を変えることで広がる暮らし。山内さんの「あるもの探し」には新しい暮らしを始めるためのヒントがあるかもしれません。

テキスト:小野民/写真:鈴木宇宙

この記事に関するお問い合わせ先

経済部 移住定住課

〒975-8686
福島県南相馬市原町区本町二丁目27(北庁舎1階)

直通電話:0244-24-5269
ファクス:0244-23-7420
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更新日:2021年11月12日