結婚、移住をしても、看護師を続けたい これからこのまちで思い描く未来

点滴をチェックする二上さん

結婚、移住をしても、看護師を続けたい これからこのまちで思い描く未来

二上ゆいか さん(30歳)

ふたがみ・ゆいか

2022年1月~南相馬市在住

 

宮城県仙台市生まれ

(22歳) :神奈川県横浜市で看護師として就職 → (25歳) :千葉県市川市に引越し看護師として転職 → (29歳) :結婚して夫の暮らす南相馬市へ移住

 

南相馬市立総合病院 看護師

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結婚を機に夫の暮らす南相馬に移住をして間もない二上ゆいかさん。
「人と関わる仕事に就きたい」との想いで看護師になり8年目を迎えます。結婚・移住とライフステージが変化していく中でも、看護師としてのキャリアを絶やすことなく、誇りをもって働く姿はいきいきと輝いています。そんな仕事のやりがいや、この先の暮らしについて、お話を伺いました。

仕事について話す笑顔の二上さん

コード・ブルーに憧れて 幅広い世代の力になれる看護師の道へ

Q1.看護師になろうと思ったのはどうしてですか?


A.
私の母も看護師なんです。そのため、看護師は一番身近な職業でした。高校生で今後の進路を決める際、自分が何になりたいか考えたら人のお世話をすることが好きだったんですよね。特に小さい子どもが好きだったので、保育士という選択肢もありましたが、幅広い世代と関われるのが看護師だと思い、この道を目指しました。


それと実は、ドラマ『コード・ブルー ードクターヘリ緊急救命ー』が好きで、看護師に憧れたのもあるんです。いろんな病気やけがの処置をして、患者さんの家族と向き合っている姿がかっこよかったんですよね。


昔から、手に職を持ってと母に言われてきて、やはり看護師の資格を持っていればどこに行っても働けるので、今となっては私の強みにもなっています。


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Q2.看護師としてどのように働いてきたのでしょうか?


A.
看護学校を卒業して、自立したかったので、憧れていた神奈川県横浜市の病院で看護師として働き始めました。始めに配属されたのが整形外科だったんですが、そこではけがや骨折などで入院した患者さんが、元気になって帰っていく姿を見られることが何より嬉しかったです。


その後、千葉県市川市へ移り、救急外来の看護師になりました。緊急性の高い患者さんが来るので、毎日が目まぐるしく感じましたが、もともとやりたかった診療科。日々学びながらも、医師と患者さんの家族を繋ぐ大切な役割を担っていることにやりがいを感じていました。


そして、南相馬に来てからは、南相馬市立総合病院の慢性期病棟で働いています。ここでは、高齢の方が多いので、整形外科のように劇的に良くなって帰っていく人ばかりではありません。でも、介助が必要な人が多い分、関わりが深くなるし、ちょっと良くなってきたなとか日々の小さな変化に気がつけることが看護師の魅力だと私は感じています。

毎日の血圧測定で細かな変化にも気を配る
仕事のやりがいを語る二上さん

看護師は、命と向き合うからこそ、責任を持って一生勉強していく職業だと思います。だからこそ貴重な経験ができますし、人と関わる仕事がしたい私には、他の職業は考えられない。それが、私が結婚しても、移住をしても、看護師として働くことを選択した理由です。

 

結婚を機に南相馬へ なじみを感じられた浜地域の気候や風景

Q3.南相馬に移住したきっかけは何ですか?


A.
2021年の年末に遠距離恋愛をしていた彼と結婚して、今年1月に夫の暮らす南相馬に移住しました。


移住する前は南相馬に一度も来たことがなくて。特に知り合いもいない状態で、どんな場所かあまり事前情報をとることなく移ってきました。

 

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Q4.ゆかりのない土地へ来ることに不安はなかったですか?


A.
結婚・移住と環境も暮らしも変わるので、正直戸惑いはありました。でも、私が生まれ育ったのも宮城県仙台市の海沿いのまちだったので、雪は少ないし、夏も暑いけど浜風があるから過ごしやすい気候になじみがあって、移住への抵抗は少なかったですね。
 

でも、私は就職後ずっと関東に住んでいたので、ペーパードライバーで。車の運転への不安が強かったです。そこで、調べたら移住者向けに『移住者自動車運転講習支援事業』があると知ったので、その制度を使って、教習所で講習を受けました。今は毎日車で通勤しています。
 

私は南相馬市についてあまり知らなくて、相馬野馬追という有名な祭典があることも移住してから知ったんです。相馬野馬追を見たのも今年が初めて。まだ移住して間もないので、これからいろんなイベントやお店に行ってみたいです。

 

このまちで仕事も子育ても両立していきたい

Q5.南相馬でこれからどんな暮らしをしていきたいですか?


A.
まだ南相馬に移住してやっと半年が経ったくらいなので、まず今の仕事に慣れていきたいですね。東日本大震災後、住民のニーズに合わせて医療体制はどんどん変わってきている中で、今後、よりこの地域の医療体制が充実していくように私のできる事で地域貢献していきたいと思っています。今の職場では、患者さん、スタッフ共にいろんな年代の地域の方と関われるので、地域のことを教えていただきながらお話できることが楽しいです。


南相馬は0歳から保育料の無償化を行っていたり、満3歳未満の子どもを家庭で保育している場合に在宅保育支援金が交付されたりと、子育て支援が充実しています。私も将来このまちで、仕事と子育てを両立しながら頑張っていきたいと考えています。

 

これからの暮らしについて話す二上さん

Q6.これから移住を考えている人にメッセージはありますか?


A.
移住前は、私も結構不安が大きかったんです。でも、来てみると、暮らしやすい気候、落ち着けるのどかな風景、伝統の祭典も魅力です。移住・子育て支援の制度も充実しているので、もっと魅力を知って、安心して来てもらいたいですね。

 

南相馬のわたしのお気に入り

はなぞののチャーハン

『お酒とごはん はなぞの』のチャーハン

 

南相馬のわたしのお気に入りは、『お酒とごはん はなぞの』。和食のイメージがあるお店ですが、私のおすすめはチャーハンです。混雑している時は諦めてしまうこともあるくらい人気ですが、夫と休みが一緒になった時に行き、おいしいごはんをいただいています。

 

職場の南相馬市立総合病院内での二上さん

結婚や移住をしても、自分の大切にしてきた看護師の仕事を続けたいという軸をしっかりもっている二上さん。南相馬での新しい職場を通して、人との繋がりを育み、これからいろんな南相馬を知っていくのでしょう。仕事も家庭も大事にしたい、女性もその希望が選択できるまちというのは暮らしていく上で大事なことだと改めて感じました。

テキスト:髙橋慶香/写真:鈴木穣蔵

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更新日:2023年03月07日