【鷺内(さぎうち)遺跡 3000年前のクルミかご】オンラインギャラリートーク⑥
『クルミかごの特徴』
鷺内(さぎうち)遺跡のクルミかごのように、口から底まで残っている縄文時代のかご・ざるというのはあまり多くありません。そもそも、タケ・ササ類など有機質素材でつくられているかご・ざるは、通常は腐ってしまいますので、見つかること自体が貴重です。鷺内遺跡では、水分が多い土の中にあったことによって、見事に保存されていたと考えられます。
現在は、この貴重なかごをいろいろな手法で分析、検討しています。素材はタケ・ササ類ということは明らかになりました。また、素材の幅や厚さを測って、その他のかご・ざるとの違いなどを検討しています。そして中に入っているクルミの大きさも測っています。
クルミかごから、3000年前の暮らしが少し明らかになってきました。
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更新日:2021年06月01日