【鷺内(さぎうち)遺跡 3000年前のクルミかご】オンラインギャラリートーク⑧
『土器の底の編物』
土器の底に編組(へんそ)製品の痕があることは古くから知られていました。土器を作るときに、敷物として利用し、それが圧痕として残ったものです。中才(なかさい)遺跡の製塩土器の底にもいくつか認めることができました。
これを詳しく調べるために、最近の研究法を用いてみました。圧痕にシリコンを注入してレプリカを作成する方法です。これを詳しく調べると、鷺内遺跡で出土した製品とは異なる編み方の編組製品であることがわかりました。土器の底の敷物は決まったものが選ばれていたのでしょうか?
この研究法は、土器の中に含まれているアズキや昆虫の痕跡などを明らかにすることもでき、近年、おおいに注目を集めています。この方法により、大発見となる研究が発表されるかもしれませんね。
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更新日:2021年06月03日