【令和2年10月3日】ホストタウンワークショップ「福島レッドホープスによる野球教室」
市が進めている復興「ありがとう」ホストタウン交流として、福島レッドホープスによるワークショップを行いました。
ワークショップは米国及び台湾野球チームのホストタウンである本市の野球スポーツ少年団を対象に、元メジャーリーガーの岩村監督率いる福島レッドホープスより、講話型・実践型ワークショップを実施することで、米国や台湾とのスポーツを通した文化交流につなげ、ホストタウンとしての機運を高めることを目的に開催されました。
はじめに、岩村監督からご自身の経験や野球人として大切なことなどたくさんの貴重なお話をいただき、子どもたちも真剣に耳を傾けていました。野球教室では福島レッドホープスの選手によるバッティング指導が行われ、鋭い打球を打つコツなどを現役のプロ選手から指導していただく貴重な機会になりました。参加した子どもたちからは「やる気を維持してしっかりと練習に取組みたい」や「試合で大きな当たりを打つために頑張りたい」などの感想がありました。また、岩村監督から各スポーツ少年団へ激励のサインをいただき、参加者の思い出に残る一日となりました。
市では、新型コロナウイルス対策を踏まえながら、引続き復興「ありがとう」ホストタウン事業を進めてまいります。
岩村監督講話要旨
僕は米国で2007(平成19)年から4年間プレーした。大谷翔平選手や田中将大選手、ダルビッシュ有選手らがいるところで。彼らが戦っているのは、勝った人間だけが戦えるプレーオフ。ホープスも3日に進出を決めた。
僕が入ったのはレイズというチームだった。当時はすごく弱く、年間162試合のうち100試合は負けるくらいだった。当時のジョー・マドン監督と共にチーム改革に取り組んだ。シーズンは6~7カ月ある。まだ2カ月しかたっていないのに「また来年頑張ろう」と平気で言う選手もいた。「俺は日本からこんなことを学びに来たんじゃない」と訴えた。「勝ちたいと思わない奴はいらない」と意識改革に乗り出した。
勝負は勝ち負けが大事。勝ってみんなが笑顔になるために努力する。今、ホープスの選手がこう笑っていられるのは新型コロナウイルスで大変な時期に必死に練習したからだ。勝った喜びをどうかみしめるか。勝った人間にしか分からない。
僕も多くのミスをしてきた。でも、その分たくさん練習してきた。夢や目標があったから。1996年ドラフトで東京ヤクルトスワローズに入った。2002年と2004年に日米野球に出て、実際にメジャーリーガーと対戦し、「いつか行きたいな」と目標ができた。モチベーションの維持は大変だが、頑張れば、ごほうびがあると信じて努力した。
10年間で9回最下位だったレイズは2008年にアメリカンリーグで優勝するチームになった。人のモチベーション、やる気を引き出す。「どうせやるならとことんやろう」とホープスの選手にも言っている。その積み重ねで最後に笑顔で終われるようになる。みんなは、これからいろんな壁を乗り越えないといけない。今、プロ野球界で活躍している選手も子どもの頃にみんな失敗している。そのたびに何くそと歯を食いしばって頑張ったからこそ、今がある。みんなも少しでも学んでほしい。
継続は力なり。監督やコーチから言われたことを続けていく。1日100回でいいからバットを振る。できなかったら、10回でいい。ただ振らされている100回なら、集中した10回の方がよっぽど身になる。短時間でもできる練習をしっかりしてほしい。約束しよう。その先にメジャーリーガーやワールド・ベースボール・クラシック(WBC)がある。みんなは乗り越えられると思う。
最後に、野球の神様は必ずいる。ホープスの選手は全員それを信じている。ユニホームやグラブ、バットを大切に使ってほしい。道具を粗末にする人には野球の神様は振り向いてくれない。野球は実力だけでなく、運も必要。その運を引っ張り込むのは野球の神様次第だ。みんなのこれからの活躍を期待している。
①岩村監督による講話
![選手によるバッティング指導](http://www.city.minamisoma.lg.jp/material/images/group/15/20201013_tisx5.jpg)
②選手によるバッティング指導
![集合写真](http://www.city.minamisoma.lg.jp/material/images/group/15/20201013_qi877.jpg)
③集合写真
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更新日:2020年10月20日