令和4年度南相馬市プロジェクト研究(最終発表会)

更新日:2023年04月06日

令和4年度南相馬市プロジェクト研究(第24回(最終発表会))

日時:令和5年3月29日(水曜日)10時

場所:鹿島生涯学習センター(さくらホール)

第24回講義となる最終発表会を、さくらホールにて開催しました。

発表会では、14名の研究員が11か月間をかけて構想してきた成果を堂々と発表しました。

今後は、それぞれの事業構想の事業化を目指して取り組んでいくこととなります。研究員の皆さん、大変お疲れさまでした。

以下、各研究員の事業構想の概要を発表順で紹介します。

 

◇◇研究員所属 氏名

| 研究タイトル

◇◇株式会社小高ワーカーズベース    野口 福太郎さん

南相馬 サイクルツーリズム構想

01 野口さん

南相馬市及び浜通りは原子力災害からの復興文脈を含めたホープツーリズムが隆盛しつつあります。

その際に、特に海外からも含め、地域に来た際に二次交通の不便さが顕在化することが想定されます。

そこで、「歩行以上、車未満」のシェアサイクルをインフラとして整備します。併せて地域の方によるガイドツアーを整備することで、より地域の風景を丁寧に伝える観光体験を提供します。

いわき市〜双葉郡〜南相馬・相馬の浜通り地域x自転車という移動手段を通じ、より地域との深い関係性を結び直す未来をつくります。

◇◇南相馬市役所    野村 謙治さん

おにぎりキッチンカープロジェクト

02 野村さん

震災により農地や農業機械が被害を受けたこと、人員不足、風評被害などにより農家の経営が厳しい状況となっています。また農家数も減少傾向となっています。そこで、地元のお米や具材を使用し素材にこだわった握りたてのおいしいおにぎりを、セデッテかしまSAや市内外の大型イベント会場で販売します。この事業により、地元農産物のおいしさや安心安全のPRを行い、消費を増やすことで南相馬市の基幹産業である農業を盛り上げます。

◇◇株式会社リクルート    加藤史也さん

和〜Nagomi〜グランピング構想

03 加藤さん

南相馬市の観光は?と聞かれた時、「野馬追しかない」という回答に終止符を打つべく、新たなグランピングを提案いたします。グランピングとは、キャンプとは違い「気軽に」綺麗な「映える」テントで、「アウトドアな非日常体験」を提供する宿泊施設です。昨今新型コロナウィルス蔓延により拍車がかかるアウトドア人気と、若者のほとんどが旅行先をSNSの画像を見て決めるこの時代に、グランピングが人気を博しております。今回は、南相馬の良さを生かしながらも、もっと直感的に「行きたい!」と思える新しい南相馬の観光宿泊施設を創出することで、新たな観光客を呼び込むだけでなく他の事業との相乗効果も狙います。

◇◇福島県相双地方振興局    吉成 真人さん

次代を担う子どものための次世代ロボツアー

04 吉成さん

南相馬市内には福島ロボットテストフィールドというロボットの一大開発拠点となる特殊な施設がありますが、認知度がまだまだ低いという懸念があります。

その一方で、子どもを対象としたロボット製作、プログラミング授業が今盛り上がりを見せています。

そこで、福島ロボットテストフィールドの入居企業が、子どもたちに本格的なプログラミングやロボット製作を教えるツアーを実施し、PRすることで、本県の産業を振興します。

◇◇東急リゾーツ&ステイ株式会社    中條 健一さん

Aguri Stay KASHIMA by MORIGURASHI

05 中條さん

野馬追を上回る観光のコト消費コンテンツとして、農作業を体験出来る環境を整備し、「セデッテかしま」に隣接した、いつでも収穫体験可能な夢の農園を作り出します。また、東北方面への長距離移動時に発生する、仮眠や宿泊需要の受け皿として、捨てられてしまう資源をアップサイクルして宿泊施設を作り出します。個の空間を活かした快適な宿泊施設を作る事で、農園利用の観光需要も取り込み、持続可能なビジネスとして地域の関係人口増加や「セデッテかしま」利用者の消費額増加を目指します。

◇◇南相馬市役所    佐藤 美沙紀さん

アートな屋外バスケコート Kashima Street Court構想

06 佐藤さん

市では、若年層の流出が課題となっています。子どもの遊び場や高齢者向け施設が充実する一方、10~30代の若い世代が魅力に感じる施設や楽しめる施設が少ないと感じていました。そこで、若い世代が望むものとして声のあった「屋外スポーツ施設」「バスケットボール」に着目し、公園リノベーション活動に取り組む団体とコラボした「アートな屋外バスケットボールコート」の整備を提案します。南相馬鹿島SA隣接地に整備し、地元の人はもちろん、全国からバスケファンやアートファンが集まる、新しい賑わいの拠点をつくります。

◇◇株式会社テレビユー福島    石川 竜太さん

アグリノ!グルメプロジェクト

07 石川さん

若い世代に「南相馬市は〇〇だよね!」を醸成する機会にと、体験型授業プログラムを提案します。

テーマは『食農』。心身共に成長期の小学校高学年をターゲットに、高校生・農業関係者・地元企業が連携してカリキュラムを作成します。先生になるのは高校生。「子どもたちに興味を持ってもらうにはどう伝えるか?」考えることが、自らの強みの再認識にも繋がると考えます。この授業プログラムが小学生、高校生の相互の学びとなるよう、しっかりサポート体制を築きます。

◇◇ふくしま未来農業協同組合    田部 知洋さん

体験を活用した農業産地形成構想

08 田部さん

農業は、食を支えることはもちろん、農地の多面的機能により地域環境も支えています。

しかしながら、農地や農業機械を所有していなければ、農業が職業選択として認識されることは少なく、担い手の不足により、生産の減少だけではなく、農地の保全にも影響がでている状態です。このような状況を改善するべく、参加者が意図せずとも、農業へ関心を向けるとともに、農業への協力者となるイベントでの産地形成構想を提案します。

◇◇合同会社 Qumt    小波津 龍平さん

浜通りローカルメディア構想

09 小波津さん

婿入り移住者の私が構想したのは地域を通底するようなローカルメディアです。

浜通り地方はここ数年、新たな移住者やイベント・施設などが次々と現れ、益々の盛況を見せています。そのようなコミュニティ全体の変化が伴う時代を迎える上で、"個"を尊重しつつも、様々な立場や区分を超えてそれぞれを緩やかに『繋ぎ』、内外に『発信』していくことが今後さらに重要になってくると考えました。既存のメディア形式やスタイルに囚われず、この街やここに暮らす人々の活力に溢れる素敵な様子を、時に真面目に、時に面白おかしく、マクロからミクロ、正面から、はたまた斜め右下から、様々な視点で発信することで、私たちが暮らす浜通りをほんの少しアップデートします。

◇◇株式会社トラストバンク    大久保 諒さん

SAで乾杯休憩!ノンアル屋台村構想

10 大久保さん

国内でも、世界でも急成長しているノンアルドリンク。鹿島SAの第2駐車場のスペースを国産ノンアルコールドリンク専門の屋台村「ノンアル屋台村」に変え、南相馬の新たな観光拠点にします。

ドライバーにとって、アルコールを伴う飲食の場を我慢の場ではなく美味しいノンアルドリンクと共に楽しめる場となるよう、美味しさ・満足感にこだわった国産ノンアルコールドリンクを取り揃え、南相馬から日本のノンアルコールドリンクのムーブメントを作ります。

◇◇株式会社野馬追の里    小川 有哉さん

ファーマーズマーケット併設サンドイッチ専門店構想

11 小川さん

セデッテかしまは年間100万人以上の来客数があり、繁忙期を中心に食のチャンスロスが発生する課題を抱えています。また、店舗内に設けている農産物販売スペースは、限られたスペースゆえ意欲的な出品者より拡大の要望が寄せられています。その両課題の解決、また地域と連携した取り組みによる地域振興を目標とした、農産物直売所併設サンドイッチ専門店設立を提案します。地域の食材を活かした新ご当地グルメの創出、市の基幹産業である農業を支援し、セデッテかしまがより地域活性の中心地となる事を目指します。

◇◇石川建設工業株式会社    武山 剛さん

お寺のロケーションを利用したカフェ事業構想

12 武山さん

鹿島の地域資源であるお寺は、昔は地域の核として住民が集まる場所であったが、現在ではお葬式や法事などの行事がなければ訪れること自体が少なくなっています。お寺の持つ価値を見直すともにその落ち着いた雰囲気やロケーションを活用し、まちなかに地域の方が集まれる場所(カフェ)をつくることで、お寺と地域をつなぐ結節点を生み出すとともに、観光客が訪れる場所やまちづくりの活動の拠点として鹿島の活性化を図ることを目指します。

◇◇NEXCO東日本 いわき管理事務所    村山 莉菜さん

野馬追×車中泊 野馬追キャンプ

13 村山さん

福島県相馬地方で行われ、国の重要無形民俗文化財にも指定されている祭典「相馬野馬追」。相馬地方一帯が盛り上がりをみせる一方、ある事象が毎年起こっています。それは会場近辺の宿泊施設が満員になり、宿泊が困難な状態にあることです。「野馬追キャンプ」ではこうした「野馬追開催時の宿泊場所不足」の課題を「車中泊」で解決することを目指します。「車中泊」は近年のコロナ禍の影響もありブームが起こっていますが、本構想では、いわゆる「アウトドア車中泊」ではなく、「災害時における車中泊避難」に焦点を当てます。「野馬追」と「車中泊避難」、一見異種類のように思えますが、それぞれの課題解決を掛け合わせ新しい価値を作ります。

◇◇鹿島商工会    江袋 大輔さん

SA直結SPA構想

14_江袋さん

鹿島SAは常磐自動車道において県内唯一のSAです。そのため、鹿島SAは「休憩の要の場」と言えます。ドライブ疲れ・睡魔の回復・ストレス解消といった休息・休養機能が求められており、そういったニーズの解決こそが「SPA事業」であり、鹿島SAのポテンシャルを最大化出来る事業だと考えます。利用者にとって通過点でしかなかったSAが魅力ある機能を持つことで、旅の目的地に進化します。

この記事に関するお問い合わせ先

鹿島区 地域振興課


〒979-2392
福島県南相馬市鹿島区西町一丁目1(鹿島区役所2階)


直通電話:0244-46-2110
ファクス:0244-46-5684
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