きゅうりの味噌汁(平成30年9月1日)

日本人の心の味のひとつに味噌汁があります。あなたはどんな味噌汁が好きですか。
「私は豆腐とわかめが好き」、「私はなめこ」、「ぼくは赤だしが好き」、「油揚げとかネギ、しじみもいいよね」…と様々な声が上がりそうですね。最近ではダイエットに具沢山の味噌汁にしてお腹を満たすなど、そのバリエーションは多様です。
ここ南相馬市とその周辺でも変わり種の味噌汁の具材があります。それは「きゅうり」です。
具材として使うきゅうりは緑色のパキッとしたものではなく、畑で大きくなりすぎて緑色というよりは少し黄色味を帯びたもので、そういうきゅうりでないと良い味が出ないと言います。さらに言えば黄色を過ぎて赤茶けたものも良しとされています。要するにこの味噌汁は少々特殊なきゅうりを入手できる環境にないと食べられない、ある意味では貴重な味噌汁なのです。
しかし、食べたことがない人には違和感がある味噌汁かもしれません。サラダや冷やし中華の具、薬味等の生のきゅうりではなく、火を通した温かいきゅうりなのですから。でも好きな人はものすごく好きで、食べられる季節を楽しみにしています。この味噌汁が大好きな人の感想として「あの歯ごたえのない感触が何とも言えない」とのこと。中には本来のきゅうりとしての食べ頃を通り越して、味噌汁用に大きくなるまで畑に放っておく人もいると聞きます。
夏は作物の成長が早く、たくさん実るので収穫しきれずに旬を逃してしまうこともあります。そういうきゅうりを無駄にせず美味しくいただく食べ方とも言えますね。 作り方はとっても簡単。
きゅうりの皮をむいて、種をとり、さっと煮たら味噌を入れて出来あがり!!(もちろん出汁はとりましょう)


身体を冷やす働きのあるきゅうりの味噌汁は、残暑が続くこの時期にピッタリです。畑がなくてもベランダ菜園など家庭菜園をしている方も多いので、大きなきゅうりが手に入ったらぜひ試してみてはいかがでしょうか。
(川崎 悠)


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更新日:2024年04月01日