荒 正人

あら・まさひと
生没年:大正2年(1913)~昭和54年(1979)
文芸評論家
相馬郡鹿島町(現南相馬市鹿島区)に生まれる。
東京帝国大学英文科(現東京大学)卒業後、中学教師をしながら、同人誌で評論を執筆する。
昭和21年に埴谷雄高、小田切秀雄らとともに文芸同人雑誌『近代文学』を創刊し、活発な評論活動を展開する。プロレタリア文学の再評価をめぐり、中野重治との「政治と文学論争」などを通して戦後文学に重要な問題提起を行った。
一方、日本文学研究、英米文学研究にも熱心で、特に夏目漱石研究に力を入れる。厳密な本文校訂と詳細な解説を加えた『漱石文学全集』の編さんにつとめ、その別巻『漱石研究年表』により昭和49年に第16回毎日芸術賞を受賞した。
参考文献:『おだかの人物』おだかの歴史 特別編1・人物編(南相馬市),『20世紀日本人名事典』(日外アソシエーツ)
写真:植松みどり氏所蔵
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更新日:2024年04月01日