常設展 南相馬市の自然

里山のジオラマ
私たちの身の回りにはどのような自然が存在するのでしょうか。自然は私たちに恵みをもたらすとともに、脅威になることもあります。自然と私たちの生活は強く結びついています。
このコーナーでは南相馬市の地形、地質、化石(古生物)、野生の動植物、天然記念物について紹介しています。

ハラマチクジラ(ヒゲクジラ類)化石
- 大地の成り立ち
地質・地形・化石について - 自然と生き物たち
動物、植物、天然記念物について
大地の成り立ち
私たちの住む南相馬ははるかな時間をかけて現在の形になりました。海の時代、陸の時代を経てきたこの地の歴史を地層や地形から紹介しています。
南相馬市の地質・化石・地形
地質

市内でみられる岩石標本
市内でみられる岩石は古生代から新生代まで幅広い年代のものがあります。
化石で見つかった生物

(アンモナイトのなかま)サブディコトモセラス・チサトイ
南相馬市内からは様々な化石が産出します。珍しい植物化石や恐竜の足跡、アンモナイトの新種も見つかっています。
展示室には市内の研究家によって見つけられた様々な化石を展示しています。
南相馬市の地形ジオラマ

地形ジオラマ
南相馬市の原町区を中心に山地から海岸までの地形を再現しています。
自然と生き物たち
南相馬市には海岸・河川・丘陵・山地と変化に富んだ地形がみられます。そのような多様な環境があることで、さまざまな動植物がはるか昔から命の営みを続けてきました。
南相馬市内の自然景観を映したジオラマを中心に、市内に生息する動植物を紹介しています。
南相馬市の植物
南相馬市には樹木や草本性植物、コケ植物なども含めると、あわせて1500種類近くの植物が生育しています。海岸の砂浜から渓谷の急斜面まで、様々な植物を見ることができます。
海辺の植物

浜辺に咲くハマヒルガオ
海の近くには強風と潮風に適応した特殊な植物が多くみられます。
ハマボウフウ、ハマヒルガオ、ハマエンドウ、などがよく見られます。
特に市内北部の海岸でよくみられこの種の北限域として福島県の天然記念物に指定されています。
水辺の植物

用水路でみられるバイカモ
川や水路のそばには水分を好む植物が多くみられます。これらの植物には激しい水の流れや水位の変化に強いことや水中で生活することに適応したものがみられます。バイカモ、ミズアオイなどのように生育環境の減少によって限られた場所にしかみられないものがあります。
山地の植物

山地に咲くアカヤシオ
南相馬市の西部には標高400m~600mからなる阿武隈山地がそびえます。山地にはアカヤシオ、着生ランであるカヤラン、マメヅタランなどがみられます。
南相馬市の動物
南相馬市の山々には渓谷が深く刻まれ、広葉樹の林が残っています。ニホンザルの群れが移動し、クマタカやアカショウビンなどの野鳥も多くいます。初夏にはヤマセの冷たい霧が谷間に入り込み、バンダイハコネサンショウウオやルリクワガタが低標高地ながら生息しています。
丘陵地を背後にもつ水田や水路は動物の宝庫です。ミナミメダカやトウキョウダルマガエル、アオハダトンボやタガメなどの多くの昆虫類がみられ、丘陵地にはキツネやフクロウなどが生息します。
海岸線近くのアシ原にはクロベンケイガ二などのカニ類が多いのですが、かつて確認されたヒヌマイトトンボは東日本大震災以降、再発見されていません。

1.アカゲラ、2.モリアオガエル、3.タガメ、4.アオスジアゲハ、5.テン、6.タナゴ、7.オオルリ
モリアオガエルの模様

モリアオガエル(レプリカ)
南相馬市の山地にはモリアオガエルが生息しています。この種の体表に褐色の斑紋がある地方とない地方がありますが、南相馬市内ではこの模様があるものとないものが入り混じって見られます。展示されているのはこの模様があるものを精巧に再現したレプリカです。
主な展示資料
- 南相馬市の岩石・化石
- 南相馬市原町区の地形及び植生図
- 里山の動植物のジオラマ
- 南相馬市原町区の地形と土地利用(映像)
- 南相馬市の動植物・天然記念物(写真パネル)
- ハラマチクジラ化石骨(腰椎・尾椎)
- 鯨の骨格図を床面へ象嵌表示
- 馬の進化(パネル)
- 人の進化(猿人・原人・旧人・新人の頭蓋骨標本)
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更新日:2018年12月25日