平成25年度第1回個人積算線量測定(平成25年6月~平成25年8月)結果

更新日:2018年12月25日

1実施概要

(1)実施内容

放射線に対する不安軽減や市民自身の健康管理を図るため、個人積算線量計(ガラスバッジ)を貸与し、外部放射線量を継続的に測定。

今年度は妊婦、子どものほか一般の希望者にも拡大して実施した。

(2)測定期間

平成25年6月1日から同年8月31日までの間

(3)測定者数

9,619人(申込者数 11,247人)

内訳

妊婦: 44人、乳幼児:554人、小学生:704人、中学生:250人、高校生:197人、一般:7,870人

2実施結果

  • 6月から8月までの3か月測定した個人積算線量の平均値は、0.2マイクロシーベルト(測定数値は、小数点第2位を四捨五入)
  • 3か月の測定結果を年間積算線量に換算(推定)した場合、1マイクロシーベルト未満となる割合は、全体の76.5%(7,357人:3か月の計測で0.2マイクロシーベルト以下の人数)。
  • 昨年度の対象者である妊婦、子ども(高校生以下)の測定結果(24年12月~25年2月の3か月)と比較すると、年間推定線量が1マイクロシーベルト未満となる人の割合は、88.3%(24年度:84.0%)であり、増加している。
  • 実効線量の数値が高い人に対して測定状況の実態を確認したところ、ガラスバッジ携帯のままの放射線医療・健診の受診や居住制限区域内に駐車した自家用車内の放置など、一部に不適切な測定があった。
  • 実効線量ごと、対象者ごと及び居住地ごとの結果は、別表のとおり。

3実施結果に対する評価等

  • 平成25年10月22日に南相馬市放射線健康対策委員会を開催し、調査結果に対する評価及び今後の対応等について協議、検討を行った。

評価

  • 市内の外部放射線量値は、0.1ミクロシーベルト毎時以下の地域から2ミクロシーベルト毎時を超える地域まであるが、測定結果のとおり、これまでの科学的知識で判断すると、殆どの測定者について健康に影響が心配されるレベルの値ではない。
  • 測定値が高かった人については、計測が正しく行われなかった可能性が考えられるので、今後も継続して測定するべきである。

助言等

  • 外部放射線の影響を心配するあまり、室内に閉じこもり、日光を浴びないことによる「くる病」や「冬季うつ」など、疾病予防への対策が必要になる。
  • 外部放射線量を低くするためには、一日のうち長時間過ごす寝室等の放射線量を下げる、又は放射線量の低い部屋へ寝室を移すことなどが効果的である。

個人積算線量の測定結果(平成25年6月~8月)

全体

個人積算線量の全体の測定結果の表組とグラフ

母子(妊婦、乳幼児から高校生)と一般成人の結果

個人積算線量の母子(妊婦、乳幼児から高校生)と一般成人の結果の表組とグラフ

居住地別結果

個人積算線量の居住地別結果の表組とグラフ
この記事に関するお問い合わせ先

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