プレコンセプションケア(妊娠前の健康管理)

更新日:2025年02月05日

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みなさんに知ってほしい「プレコンセプションケア」

プレコンセプションケア(preconception care)とは

プレ(pre)は「~の前の」、コンセプション(conception)は「受胎(おなかの中に新しい命をさずかる)」のことです。

つまり、プレコンセプションケアは、「妊娠前の健康管理」を意味し、「女性やカップル(若い世代)が、ライフプランや将来の妊娠を考えながら、自分たちの生活や健康に向き合うこと」です。

プレコンセプションケアを考えることは、健康的な生活習慣を身につける、健康を維持するだけではなく、よりよい人生を送ることにつながります。

【プレコンセプションケアの目的】

①若い世代の健康を増進し、より質の高い生活を実現してもらうこと

②若い世代の男女が将来、より健康になること

③①の実現によって、より健全な妊娠・出産のチャンスを増やし、次世代の子どもたちをより健康にすること

【なぜ、プレコンセプションケアが必要とされているのか】

*出典  国立成育医療研究センター

人生100年時代の今、自分らしく生きるためには、からだの健康だけではなく、こころも、社会とのよいつながりも満たされていることが大切です。

リスクのある妊娠の増加

若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化などから、リスクの高い妊娠が増加しています。

やせ(BMI 18.5未満)は低出生体重児等のリスクになり、肥満(BMI 25以上)は妊娠糖尿病や妊娠性高血圧症候群等につながります。

不妊の増加

「生理不順を放置していた」「生理痛をがまんしていた」などが将来の不妊の原因になることがあります。

つらい生理痛や出血量が多い場合、子宮内膜症等の婦人科疾患の場合があり、子宮内膜症は不妊症の原因になります。

*出典  国立成育医療研究センター

【健康のための生活習慣について】

①適正体重をキープしよう

18~49歳の適正体重は、BMIは18.5~24.9です。

*BMI=体重(キログラム)÷身長(m)÷身長(m)

  例)体重57キログラム、身長160センチメートルの場合

  57(キログラム)÷1.6(m)÷1.6(m)=22.3   

②栄養バランスを整えよう

・毎日3食、食べましょう。

・「主食」「主菜」「副菜」をそろえるとバランスがとりやすくなります。

主食:ご飯、パン、麺類等。炭水化物を多く含んでおり、体内に吸収されるとブドウ糖に変わります。ブドウ糖は脳のエネルギーになります。

主菜:肉・魚・卵・大豆製品等。たんぱく質を多く含み血液や筋肉、ホルモンなどをつくります。

副菜:野菜や海藻類、きのこ等。ビタミンやミネラルを含み、からだの調子を整えます。

・葉酸・鉄分・カルシウムもしっかりとりましょう。

葉酸:胎児の二分脊椎など神経管閉鎖障害発症リスクを低減します。(ほうれん草、ブロッコリー、枝豆、かぼちゃ、いちご、バナナ等)

鉄分:女性のからだは月経や妊娠で多くの鉄分を必要とし、鉄分が不足すると貧血や疲れやすくなるだけでなく、赤ちゃんに十分な酸素や栄養を届けられなくなります。(赤身の肉や魚(マグロ、カツオ)、高野豆腐、小松菜、ほうれん草等)

カルシウム:からだの機能調整や、赤ちゃんの骨や歯を作ります。また、若い時からしっかりとることで将来の骨粗鬆症予防にもなります。(牛乳・乳製品、小魚、大豆・大豆製品等)

③適度に運動しよう

1週間あたり150分の運動をしよう。運動不足の人は、まずいつもより10分長く歩くなど、できることから始めてみましょう。

④禁煙をしよう(受動喫煙を避けよう)

喫煙は流産や早産、低出生体重児などのリスクが高くなります。自分が吸わなくても、受動喫煙も健康に影響を及ぼします。

⑤アルコールを控えめに

厚生労働省「健康日本21」によると、節度ある適度な飲酒量は、1日平均の純アルコール20gです。

*純アルコールとは、

純アルコール量(g)=摂取量(ml)×アルコール濃度(度数/100)×0.8(アルコール比重)

例)ビール500ml(5%)の場合 500(ml)×0.05×0.8=20(g)

女性は男性に比べ、アルコールのダメージを受けやすい傾向があるため、純アルコール10g/日以下に控えましょう。

また、アルコールは高血圧やがん等の生活習慣病や依存症の原因となるため、普段から飲む量を適量にする、休肝日を設ける等しましょう。

⑥ストレスをため込まないようにしよう

ストレスは誰にでもありますが、ためすぎると眠れない、お腹が痛くなる等こころや体に不調をきたします。

自分のストレスサインを知り、普段から気分転換をはかる、早目に休息をとる等しましょう。特に心身の不調と睡眠は関係があるため、普段から十分な質の良い睡眠をとることが大切です。

⑦健康診断やワクチンを受けましょう

生活習慣病やがんは早期発見・早期治療が大切です。

自分の健康のために、職場や市の健康診断やがん検診を受けるようにしましょう。

また、感染症予防のためにワクチンを接種するようにしましょう。

プレコンセプションを詳しく知りたい方へ

・国立成育医療研究センターHP
・健康日本21(アルコールについて)
・こころの情報サイト
・スマート保健相談室(若者の性や妊娠などの健康相談支援サイト)
ふくしま性と健康の相談センター
この記事に関するお問い合わせ先

こども未来部 こども家庭課 母子健康係

〒975-8686
福島県南相馬市原町区本町二丁目27(東庁舎1階)

電話:0244-24-5218
ファクス:0244-24-5740
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