病害虫発生予察情報【注意報第2号】

更新日:2024年07月11日

斑点米カメムシ類が多く発生しています。
適切な防除により、斑点米の発生を防ぎましょう。
1 対象作物:水稲
2 病 害 虫:斑点米カメムシ類
3 対象地域:県内全域
4 発生時期:やや早い
5 発 生 量:多い

予報の根拠

水田畦畔雑草すくい取り調査(以下、「調査」とする)の結果、6月下旬、7月上旬ともに斑点米カメムシ類成虫(以下、「カメムシ」とする)の発生地点割合が平年より高く、うち発生程度の高いほ場の割合も高くなりました。

防除対策

(出穂期前)
(1)イネ科雑草は、カメムシの重要な発生源となります。イネ科雑草が出穂する前に畦畔や周辺の除草を徹底し、カメムシの密度を抑制しましょう。
(2)水稲の出穂以降の畦畔除草は、カメムシを水田に追い込むことになるので、畦畔除草は出穂10日前までに終わらせましょう。
(3)イネ科雑草やイヌホタルイ等のカヤツリグサ科雑草の穂は主要加害種であるアカスジカスミカメの産卵場所となるため、水田内の雑草管理を徹底してください。

(出穂期以降)
(1)カメムシは、水稲が出穂すると水田に侵入するため、出穂の早い水田に加害が集中します。地域内で出穂の早い水田では、カメムシの侵入に注意し、出穂期以降に水田内でカメムシの発生が認められた場合は薬剤防除を行いましょう。
(2)散布剤による防除は、加害種がカスミカメムシ類(アカスジカスミカメ、アカヒゲホソミドリカスミカメ)の場合は、乳熟期(出穂期の7~10日後)に1回、その7日後頃に1回の2回散布を基本とします。クモヘリカメムシの場合は、出穂期から穂揃期に1回、その10日後頃に1回の2回散布を基本とします。
(3)水面施用剤を使用する場合は、穂揃期~乳熟期に湛水状態で散布し、7日以上止水してください。その後多発が予想される場合は、散布剤により追加防除を行いましょう。
(4)水面施用剤はクモヘリカメムシ等の大型のカメムシに対しては防除効果が劣ることがあるので、液剤や粉剤を使用しましょう。

チラシ

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