南相馬市博物館の職人さん?(平成29年8月1日)

更新日:2024年04月01日

南相馬市のキャラクター郷くんとノマくんのイラスト

 博物館で働いているのは学芸員だけではありません。さまざまな事務を担当するスタッフももちろん必要な人材です。事務職員は事務的な仕事だけでなく、博物館の顔としてお客様のご案内も担当しています。
 南相馬市博物館は館外に2か所掲示板があり、月ごとのイベント情報等を掲示しています。これも事務職員の仕事のひとつです。

博物館南側駐車場の掲示板

博物館南側駐車場の掲示板

博物館入口の掲示板

博物館入口の掲示板

 月ごとのお知らせには季節にあわせたイラストを載せていますが最近はそれだけでなく、切り絵も取り入れるようになりました。切り絵などのペーパークラフトが趣味の職員が趣向をこらして毎月制作しています。
 彼女のこだわりは「イラストと見間違えるような自然な仕上がり」だそうで、見た人が切り絵だと気が付かずに通り過ぎて行くことが最も望ましいとのこと。こうした心意気もさることながら、その仕上がりは非常に繊細で美しく、もはや職人技と言えるでしょう。
 せっかくの作品をもっと皆さまに見ていただかないともったいない気がするので、この場をお借りしてこれまでの彼女の力作をご紹介いたしましょう。

白やピンクの桜の花や花弁を形どったペーパークラフトの切り絵の写真
4月のお知らせにイラストとして桜の花や花びらの切り絵がきれいに飾られている写真
柏餅を切り絵にした写真

 これは4月の桜と5月の柏餅です。桜は自信作だそうで、とても綺麗です。柏餅は柏の葉の葉脈まで細かく切られています。紙を重ねているので写真からも立体感が伝わるのではないでしょうか。

花札のホトトギスをモチーフしたクラフトペーパーの切り絵の拡大写真

 こちらも5月の掲示に登場した鳥です。何の鳥かお分かりでしょうか?
 正解は「ホトトギス」です。当館の自然担当の学芸員2人ともカッコウと答えてしまったというエピソードを持つ切り絵です。カッコウとホトトギスは確かに非常によく似ているのですが、おなかの横縞模様の太さや木にとまった時のシルエットに違いがあります。それを理解して見てみると上手にその違いが表現されています。
 ちなみにこのホトトギスは花札のホトトギスの図柄をモチーフにしたものなのだそう。

花札のホトトギスをモチーフしたクラフトペーパーの切り絵の写真
南相馬市のキャラクター郷くんとノマくんが花札の藤とホトトギスの札を思い浮かべているイラスト

現在の最新作は7月の野馬追シーズンに向けたものです。カッターで切り出す作業なので小さくなればなるほど難易度が上がります。
これは枝豆とビールなのですが、ビールをよく見てみると野馬追に関連するものが隠れていますよ。

カッターで紙を切っている手元の写真
枝豆と缶ビールの切り絵。ビールのラベルが馬になっており、KIBA BEER、一番乗り、とある

 実は博物館南側駐車場の掲示板と博物館入口の掲示板では絵が違います。とくに気合を入れて制作しているのは駐車場の方とのことです。
 今後も新作が登場予定ですので、ご見学や散歩のついで等でお立ち寄りの際はぜひ注目してご覧ください。

(川崎 悠)

南相馬市のキャラクター郷くんとノマくんのイラスト
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〒975-0051
福島県南相馬市原町区牛来字出口194


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