はてな?むかしの道具 (平成28年2月4日)

毎年1月も半ばを過ぎると、博物館には小学生がたくさん見学に来ます。小学校3年生の社会科の授業に「昔の道具とくらし」について学ぶカリキュラムがあり、その一環として博物館にやって来て実物を見学するというわけです。
実はこの時期、大きい声では言えないのですが、当館の来館者数は1年のうちで少ない方なのです。冬の冷たい風が皆さまの外出意欲をさらっていくのでしょうか。そんな事情があるもので、子どもたちがやって来ると一瞬にして賑やかな活気がよみがえります。子どもたちの声って聞いていてとてもイイものですね。その場がパッと明るくなって、大人じゃとても出せない楽しげな雰囲気。自分が年齢を重ねるほど、そんな様子を見て微笑ましく感じます。そして子どもたちがエネルギーのカタマリであることも強く感じます。
「昔の道具」の中でひときわ人気を集めるものって何だと思いますか?
その一つは、なんとなんと「黒電話」だったりするんです!!
生まれた時からケータイやパソコンが当たり前、スマホの操作はさっくさくの現代の小学生は、ダイヤル式の黒い電話のかけ方を知らないのです。ダイヤルを回す数字の穴を押してみたり、受話器を持たないでダイヤルを回したり・・・。知らないってこういうことなのね、と実感させられる行動を多々目撃します。サザエさんでは見たことはあるそうですが、いざ使おうとすると出来ないようです。
時代は待ったなしに変わっているのですね。月日は百代の過客にして・・・ということを思い知ります。
小学生の見学がある期間限定で、博物館のエントランスホールに昔の道具を展示しています。お近くの方はこの機会にどうぞ。(展示室に入らなければ無料でご覧いただけますよ。)
(川崎 悠)






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更新日:2024年04月01日