島尾敏雄

しまお・としお
生没年:大正6年(1917)~昭和61年(1986)
作家
相馬郡小高町(現南相馬市小高区)出身の両親のもとに横浜で生まれる。
戦後日本を代表する文学作家。少年時代から同人誌を創刊するなど文学に熱中する。戦中に海軍少尉として奄美に配属され、特攻隊長として極限状態を生きる。この時の経験は『出発は遂に訪れず』などに結実した。
戦後、高校で教師をしながら執筆活動を続けるなか、妻が心因性の病気を発病。妻との間の心の揺れ動きについての経験をもとに、代表作『死の棘』(昭和53年に第10回日本文学大賞受賞ほか)が発表される。ほか受賞作品多数。
没後、幼少時によく帰郷した小高に葬られる。南相馬市小高区にある埴谷・島尾記念文学資料館で業績などが展示されている。
参考文献:『おだかの人物』おだかの歴史 特別編1・人物編(南相馬市)
写真:埴谷・島尾記念文学資料館所蔵
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更新日:2024年04月01日