南相馬市の水辺の生き物たち(令和3年5月1日)

更新日:2024年04月01日

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馬、甲冑姿の男の子、鯉のぼり、折り紙のカブト、カーネーションなどが並ぶ帯状の画像

私たちの住む南相馬市は、阿武隈高地を水源に多くの河川があります。私たちが普段目にすることのない川の中では、夏に向けて、生きものたちがどんどん成長を続けています。今回は、新田川、太田川、小高川で見つかった生き物たちの一部を紹介したいと思います。

新田川

左から、カワムツ、タモロコ、スジエビ、チラカゲロウの写真

左からカワムツ、タモロコ、スジエビ、チラカゲロウ

新田川は、比較的緩やかな流れの川で、鮭漁が有名です。3月ごろは、たくさんのカワムツの稚魚が泳いでいました。カワムツのオスは、繁殖期になると顔に(おい)(ぼし)と呼ばれるごつごつとした突起が現れるのが面白く、色は鮮やかなオレンジ色になりとても綺麗な魚です。チラカゲロウがいたので、水質は比較的きれいであることがわかります。

太田川

左からウナギ、ホトケドジョウ、モクズガニ、ヘビトンボの写真

左からウナギ、ホトケドジョウ、モクズガニ、ヘビトンボ

太田川は、水田地帯が多く、穏やかな流れを好む魚が多く生息している印象です。ウナギやドジョウ、モクズガニ(相双地方の郷土料理のガニマキの材料)、水がきれいなところに住むヘビトンボといった生きものがいる一方で、アメリカザリガニやウシガエルなどの侵略的外来種(外来種の中でも特に生態系や人間活動への影響が大きい生物)も見つかっています。

田んぼの用水路にも、たくさんの生きものたちがいます。

左から田んぼの用水路、ミナミメダカとヌマエビ、マツモムシ、カワニナの写真

左から田んぼの用水路、ミナミメダカとヌマエビ、マツモムシ、カワニナ

小高川

左からウキゴリ、ウグイ、ウナギ、ヨコエビ類の写真

左からウキゴリ、ウグイ、ウナギ、ヨコエビ類

小高川は、岸辺に草むらがあり、生きものたちが隠れられるポイントも多く、種類も多い印象でした。ヨコエビ類がいましたので、きれいな水だということがわかります。

自然の豊かさを間近に感じられる南相馬市の河川ですが、外来種も見つかっています。私たちがすぐ取り組むことが出来るのは、その地域に住んでいない生きものを放したりしないことです。例えば、店で購入したメダカは、日本に生息しているから大丈夫だろうと放流してしまうと、昔から住んでいたメダカと簡単に交雑し、地域本来の遺伝的な情報が分からなくなってしまいます。また、購入した生きものに付いていた微生物が川や池に広がってしまうと取り返しがつかないほど環境を変えてしまうことがあります。飼う場合は、最後まで責任を持って育て、環境を守り、楽しく自然に親しみましょう。

(樋口 晴菜)

馬、甲冑姿の男の子、鯉のぼり、折り紙のカブト、カーネーションなどが並ぶ帯状の画像

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