東ヶ丘公園の紅葉をさがそう!(令和3年9月1日)


夏が過ぎればもうすぐ秋、紅葉の季節ですね。今回は、南相馬市博物館周辺の東ヶ丘公園で見られる紅葉をご紹介します。
秋になると樹木の紅葉が見られるのは、樹が落葉の準備を進めるなかで、葉に含まれる緑色の色素が分解される一方、元から含まれている黄色い色素が残り、ときには赤い色素が作られ鮮やかな発色となるためです。
紅葉の色合いは植物の種類や気候などの条件によってさまざまで、黄色から橙(だいだい)色、赤色、場合によっては紫色に見えるものもあります。
東ヶ丘公園で見られる紅葉は、おもにカエデの仲間とそれ以外とに分けられます。 ここでは公園内を散歩していてよく見かけるものと、数は少ないけれど紅葉が美しいものを紹介します。お散歩の「おとも」にして探してみてください。
カエデの仲間
イロハモミジ

「もみじ」といえばこれ、というくらい山地の谷間を彩る代表的なカエデです。公園内でも各所に植栽されています。園芸品種も多数流通しています。
ウリカエデ

里山でよく見かけるカエデの一種です。小さな葉の中に黄色から橙色の模様があり、変化を探すのが楽しい。
コハウチワカエデ

イロハモミジよりも葉が少し大きく、小さなウチワ状の葉が特徴です。
メグスリノキ

一見するとそうは見えませんが、これも立派なカエデです。葉は大きく、1枚の葉が3つに分かれた形状をしています。葉柄に毛が生えているのも特徴。
その他の種類
アカシデ、イヌシデ

公園内に多く自生し、植栽されているものもあります。カエデの仲間に比べると地味ですが、野山を彩る名脇役的な存在。
アカメガシワ

林の外縁の明るいところに多い雑木的な存在ですが、秋になると葉が鮮やかな黄色になります。新芽は赤色、成葉は濃い緑色、秋には黄色・・・と、季節の変化が楽しい。
コナラ

ドングリの木の定番、という存在ですが、紅葉もなかなか美しい種です。鮮やかに発色する葉は少ないですが、黄色から橙色までさまざまです。
コマユミ

博物館近くの園路わきに植栽されています。小さな葉が濃い赤色に染まります。
サルトリイバラ

公園内に自生するイバラ状の小低木です。鮮やかに染まっているものは少ないですが、時には画像のような黄葉となるものがあります。
ツタ
樹木の根本付近に生えて、幹にからみついて着生しています。これもよく見ると美しい。同じようなツタ状でよく紅葉する「ツタウルシ」は有毒な植物です。見分けがつかない場合は不用意に触らないよう気を付けてください。

ヌルデ
ヌルデはウルシ科の植物で、この仲間は紅葉が美しいものが多く、ヌルデもまたとても鮮やかな紅葉となります。複数に切れ込んだ形の大きな一枚の葉は存在感があります。ウルシの仲間の中では毒性は低いほうですが、肌が弱い方は注意してください。

ヤマザクラ

公園内の各地に自生しています。本種の紅葉には、秋雨とともに路上に落ちて濡れ光っている、少しもの寂しいイメージが浮かびます。
リョウブ

ややくすんだ橙色の紅葉です。中型の葉で葉身の先と基部がともに尖った形になります。
南相馬市内にはここでは紹介しきれないくらい多くの種類の紅葉が見られます。
これをきっかけにあなただけの紅葉スポットを探してみてください。
(仲川 邦広)

関連ページ
- この記事に関するお問い合わせ先
- このページに関するアンケート
-
より良いウェブサイトにするために、このページのご感想をお聞かせください。
更新日:2024年04月01日