歴史と文化
いにしえの浪漫を今に伝え、静かに時を刻む歴史と文化。
史跡

大悲山の石仏
南相馬市小高区泉沢にある石仏群は、薬師堂石仏、阿弥陀堂石仏、観音堂石仏から構成され、「大悲山の石仏」と呼ばれ親しまれています。
日本三大磨崖仏の一つで、制作時期は平安時代前期と推定され、これほど古くて大きく、また美術的価値のある石仏群は他に類を見ないことから、国指定史跡に指定されています。

桜井古墳
国指定の史跡である桜井古墳は、東北地方で3番目に大きい前方後方墳です。
築造時期は4世紀中ごろといわれ、東北地方にあっては、非常に早い時期に造られました。
棺は2基あるとみられ、埋葬されていたのは新田川のもたらす生産力と他地域との交流を持って新田川流域を支配していた、有力な豪族だったと考えられます。

羽山横穴
昭和48年、羽山丘陵斜面で発見された装飾横穴墓。幅280センチメートル、高さ約90センチメートルの玄室奥壁に人物、馬、白鹿、蛇行文などが、赤や白の顔料で描かれています。

万葉歌碑
女流歌人笠女郎が大伴家持に贈った歌「みちのくの真野のかや原遠けれども 面影にしてみゆというものを」が刻まれています。
建造物

旧武山家住宅
18世紀後半の建築物。約4,000平方メートルの広大な敷地に母屋、馬屋、納屋、土蔵が配置されていましたが、現在は母屋を残すのみ。
在郷給人の典型的な住宅として国の重要文化財に指定されています。

相馬太田神社
相馬中村神社、相馬小高神社とともに相馬三妙見の一つとして、中村藩相馬氏の氏神として代々崇拝されてきました。

相馬小高神社
小規模な城郭ながら、中世相馬氏の城郭として貴重な史跡です。
相馬野馬追の最終日に行われる野馬懸の祭場地ともなっています。

相馬野馬追額
行列図、野馬追図、野馬懸図の三面からなります。
江戸時代中ごろ、18世紀ごろに作られたと推定され、江戸時代の相馬野馬追の様子を知ることができます。
(相馬小高神社)
天然記念物

泉の一葉松
推定樹齢400年の巨木。一般的に黒松は二葉のものが多いのですが、これは一葉をまじえる貴重な松。
今はありませんが大正時代にはもう1本あり、昔、弁慶が泉長者の屋敷を焼き払い、この松に腰掛けて様子を見ていたという伝説から「弁慶の腰掛け松」とも呼ばれていました。
博物館

博物館
福島県浜通り相馬地方の伝統である、国指定重要無形民俗文化財「相馬野馬追」をはじめ、南相馬市と周辺地域の自然、歴史、民俗をテーマとした展示を行っています。