貝塚観察館について

更新日:2024年12月26日

ページID: 22634

 貝塚観察館では、貝層のはぎ取りを特別な技術を用いて立体的に展示しており、発掘調査した状況そのままの貝塚を体感できます。

貝塚観察館 外観(撮影:千葉正人)

貝層はぎ取り

2024年度グッドデザイン賞を受賞しました

グッドデザイン賞とは

 「グッドデザイン賞」は、1957年に旧通商産業省によって設立された「グッドデザイン商品選定制度」(通称Gマーク制度)を継承する、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。

審査委員の評価コメント

 貝塚のある高台のそばまで、津波が来たという。そしてそれは縄文時代の海の最大範囲と一致するという。この展示施設は、縄文時代の貝塚の展示であると同時に、その内部機能としてのみではなく、外観を含めた佇まいが津波以降の現代と縄文時代をつなぐものであるべき、という射程によって計画されている。高台の斜面の中腹にそっと置かれた最小の博物館は、これ以上省くものがないほどの完成度によってこの場所に居続けることができる。

外部リンク

第40回福島県建築文化賞正賞を受賞しました

福島県建築文化賞とは

 福島県建築文化賞は福島県内において、地域の周辺環境に調和し、景観上優れている建築物等を表彰し、もって文化の香り高い魅力あるまちづくりに対する意識の高揚を図ることを目的としています。

審査委員の講評

 国指定史跡「浦尻貝塚」縄文の丘公園内に建てられた貝塚遺跡の展示施設である。海が見下ろせる広大な丘の中心にあり、小さな建築物が時空を超える入り口のような役割を果たし、未来までつながる思いを馳せる空間となっている。傾斜面に突き出た展示室となる「箱」の高さを抑え、基礎形状も斜面に眠る遺跡を傷めないように慎重に決められた。白い建築空間と土色の貝塚とのコントラストが明快であり、ミニマルな箱としての建築を徹底している。史跡としての制約を受けながらも、そこから「何が可能か」「なぜ施設を作るのか」という根本的な問題を熟考し、地域住民と対話を重ね、最適解を導き出した。先の大地震で縄文時代の海岸線まで津波が到達し、この土地を離れて暮らす人も多い中で、住民がサポーターとして維持・管理に関わるなど、地域再生の一環として重要な役割を果たしている。縄文時代と震災の記憶を重ねて想起させる得がたい施設であり、建築の力を感じさせる。

外部リンク

その他

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 文化財課 文化財係

〒975-0062
福島県南相馬市原町区本陣前1-70(文化財整理室)

電話:0244-24-5284
ファクス:0244-24-1288
お問い合わせメールフォーム

このページに関するアンケート

より良いウェブサイトにするために、このページのご感想をお聞かせください。

このページの内容は分かりやすかったですか



分かりにくかった理由は何ですか(複数回答可)



このページは探しやすかったですか



探しにくかった理由は何ですか(複数回答可)