平成30年度特別展 「伊達成実 南相馬に来たる ―北の大地に共存する相馬と伊達―」

更新日:2018年12月25日

伊達正実 南相馬に来たる 北の大地に共存する相馬と伊達

展示期間

 平成30年6月30日(土曜日)から8月19日(日曜日)

開館時間

 9時から16時45分(最終入館は16時00分まで)

休館日

 毎週月曜日
 ただし、7月16日(月曜日・祝日)・30日(月曜日)は開館。7月17日(火曜日)・31日(火曜日)は閉館。

観覧料

 一般 300円(250円) 高校生200円(150円) 小中学生100円(80円)
(注意)( )内は20名以上の団体割引料金
市内と飯舘村に居住・通学・住所を有する小中高生は無料です。
障がい者の方とその付添いの方1名及び生活保護世帯の方は無料(各種手帳、受給証の提示が必要)です。
(注意)8月18日(土曜日)、19日(日曜日)は福島県民の日を記念して観覧無料です。

展示資料紹介

『奥州相馬氏野馬追図屏風』六曲二双 江戸時代 伊達市教育委員会所蔵

 宿敵・ライバルと称され相馬と伊達ですが、今回の展示を開催するきっかけとなったのがこの屏風です。平成24年(2012)に北海道伊達市で新発見され、平成26年(2014)には伊達市教育委員会のご厚意により当館で本邦初公開されました。それをご縁として南相馬市と伊達市のあいだに交流が生まれ、この展示開催に至ったのです。
 今回の展示の経緯については『ちょこっと☆みゅーじあむ その44 伊達成実がやってきた!』をご覧ください。

江戸時代の野馬追3日間を描いた屏風の写真

 江戸時代の野馬追3日間を描いた屏風。1日目の「御繰り出し(おくりだし)・宵乗(よいのり)」、2日目の「駆引(かけひき)」「野馬追」、3日目の「野馬懸(のまかけ)」までが順序よく描かれています。
 中村藩と隣り合う亘理伊達家8代伊達村実(むらざね)が、絵の得意な家臣を6、7年にわたり野馬追へ遣わせて描かせたものです。3日間の様子が詳細に描かれており、当時の野馬追を知る上で大変貴重な資料です。

『黒漆五枚胴具足 伊達成実所用』伊達市教育委員会蔵

 伊達成実所用のこの甲冑は経年による傷みがありましたが、屏風のご縁もあり平成27年(2015)から南相馬市の甲冑師が補修をおこない、きれいな姿に生まれ変わりました。

伊達成実具足

 仙台藩の武士は、伊達政宗所用の甲冑を踏襲した黒漆塗の鉄板五枚を蝶番でつないだ「仙台胴」という様式の甲冑を多く用いています。
 左写真の胴の二ヶ所のへこみは試し撃ちの跡で、この甲冑が頑丈に作られという品質保証のようなものです。
 毛虫をかたどった兜の前立は、「後退しない」毛虫の習性にあやかったものと伝わります。

ほんとに毛虫みたいだねー!!立派だなー。これは〇の毛だね。ボクの胴立も負けてないよ・・・ね・・・ そうですよ!郷くん・・・ 負けてない・・・

 

『太刀 宇佐美長光』国重要美術品 鎌倉時代中期 銘「長光」 伊達市教育委員会蔵

上杉家から「竹に雀」の紋とともに贈与された刃紋・刀身(長光)

 伊達成実の父・実元(さねもと)が上杉定実(さだざね)に養子入りする際、上杉家から「竹に雀」の紋とともに贈与されたものです。養子入りの話は無くなりましたが、竹に雀の紋と太刀は上杉家に返納されず伊達家に残りました。
 この太刀は上杉家で所有する前、室町幕府8代将軍・足利義政が所有していました。

 この他にも相馬と伊達にゆかりの資料やその交流を物語る資料を展示しています。皆さまのご来館をお待ちしています!!

この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 文化財課 博物館


〒975-0051
福島県南相馬市原町区牛来字出口194


電話:0244-23-6421
ファクス:0244-24-6933
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