南相馬市がん予防対策について

更新日:2025年01月06日

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「がん予防対策について」

1.がんについて

日本では、がんは死亡原因の第1位となっており、日本人の2人に1人が生涯のうちに一度はがんにかかると言われています。誰にとっても身近な病気です。

がんは、完全に防ぐことはできません。しかし、生活習慣の見直しや、がんの原因となることがわかっているウイルスや細菌への対策などにより、なりにくくすることが可能です。

がんは、遺伝子が傷つくことにより起こる病気です。一部のがんの発生にはウイルスや細菌の感染が関係している場合があります(肝炎ウイルス、HPVウイルス、ピロリ菌など)が、がんという病気そのものが、人から人へ直接うつることはありません。

2.がんの予防

がん予防についての研究からは、がんと生活習慣病・環境との間に深いかかわりがみられています。生活習慣を改善することで、がん予防に取り組むことができます。国立がん研究センターをはじめとする研究グループで、日本人を対象としたこれまでの研究の結果、日本人のがん予防にとって重要な、「禁煙」 「節酒」 「食生活」 「身体活動」 「適正体重の維持」の5つの生活習慣に「感染」を加えた6つの要因を取り上げ、「日本人のため のがん予防法(5+1)」を定めました。

禁煙

たばこは肺がんをはじめ、多くのがんに関連することがわかりました。

タバコを吸う人は吸わない人に比べて、何らかのがんになるリスクが約1.5倍高まることがわかっています。タバコを吸わない人であっても、周囲に喫煙者がいると受動喫煙のリスクが上がります。

どうしてもやめられない方は禁煙外来での治療も一案です。

節酒

多量の飲酒はがんのリスクを高めます。お酒を飲む場合は、以下のいずれかの量までにとどめましょう。

飲酒量の目安(1日当たり純エタノール量換算で23g程度)

  • 日本酒 1合
  • ビール大瓶(633ml) 1本
  • 焼酎・泡盛 原液で1合の3分の2
  • ウィスキー・ブランデー ダブル1杯
  • ワイン グラス2杯程度

食生活を見直す

これまでの研究から、「塩分や塩辛い食品のとりすぎ」「野菜や果物をとらない」「熱すぎる飲み物や食べ物をとること」が、がんの原因になるということが明らかになっています。塩分を抑え、野菜と果物を食べ、熱い飲み物や食べ物は少し冷ましてからとるという3つのポイントを守ることで、日本人に多い胃がんや、食道がん、食道炎のリスクが低くなります。

身体を動かす

仕事や運動などで身体活動量が高い人ほど、がん全体の発生リスクが低くなるという報告があります。身体活動量が高い人では、がんだけでなく心疾患のリスクも低くなることから、普段の生活の中で無理のない範囲で可能なかぎり身体を動かす時間を増やしていくことが、健康につながると考えられます。

適正体重を維持する

これまでの研究から、肥満度の指標であるBMI(注意)値が、男性は21.0~26.9で、女性は21.0~24.9で、がん死亡のリスクが低いことが示されました。がんを含むすべての原因による死亡リスクは、太りすぎでも痩せすぎでも高くなることが分かっています。

(注意) BMI(Body Mass Index):肥満度を表す指標です。値が高くなるほど、肥満度が高いことを表します。 BMI値=(体重kg)/(身長m)2

「感染」もがんの主要な原因

B型やC型の肝炎ウイルスによる肝細胞がん、ヒトパピローマウイルス(HPV)による子宮頸がん、ピロリ菌による胃がんなどが知られています。いずれの場合も、感染したら必ずがんになるわけではありません。それぞれの感染の状況に応じた対応をとることで、がんを防ぐことにつながります。

3.がんの早期発見とがん検診

がんは、完全に予防することができるものではありません。定期的な検診の受診により早期発見・早期治療が重要になります。がんは、進行すればするほど治りにくくなる病気です。がんの種類によって差はありますが 、多くのがんは早期に発見すれば約9割が治るといわれます。

がん検診は、適切な年齢、及び適切な受診間隔で受けましょう。

がん検診はがんの症状が出ないうちに受けることに意義があります。以下のような自覚症状がある方は、がん検診ではなく、医療機関で受診して、診断のための適切な検査を受けてください。

  • 胃の痛みや不快感、食欲不振、食事がつかえる
  • 血便が出る、腹痛、便の性状や排便の回数の変化
  • 血痰が出る、長引く咳せき、胸の痛み、声のかれ、息切れ
  • 乳房にしこりやひきつれがある、乳首から血性の液が出る、乳首の湿疹やただれ
  • 月経(生理)以外に出血がある、閉経したのに出血がある、月経が不規則

本資料につきましては、がん登録等の推進に関する法律に基づき、福島県より情報提供を受け、市独自に作成・加工したものです。

(注意)本資料の無断転載、無断引用、二次加工は禁じます。

この記事に関するお問い合わせ先

健康福祉部 健康づくり課 健康支援係

〒975-0011
福島県南相馬市原町区小川町322-1(原町保健センター)

電話:0244-23-3680
ファクス:0244-23-4525
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