お子さまの急病に備えて~もしものときのホームケア~
できるだけ通常の診療時間内に受診しましょう
インフルエンザ等の流行時期の休日当番医は、多くの受診者で混雑しています。救急医療を本当に必要とする方が、必要な時に必要な医療を受けられるよう「適正受診」にご協力ください。
発熱したときの注意点・おうちでやってあげられること (PDFファイル: 619.0KB)
発熱したときの注意点
多くは、数日以内に解熱する「かぜ」
いわゆる「かぜ」の場合、自然にお熱が下がるのを待つしかありません。
それまで、症状を和らげる治療(対症療法)を行いながら様子を見ていきます。
顔色がよく元気であれば、急いで受診する必要はありません。
発熱時にお家でやってあげられること
寒がっているときは「あたためる」、暑がっているときは「ひやす」
発熱し始める時、身体が震えて寒気が出ることを経験したことがある方もいるかもしれません。これは、身体が熱を発生させようとする反応です。こういったときは、身体をあたためてあげましょう。
あたため方
・厚着をさせてあげる
・布団をかけてあげる
時間が経って熱が上がると、今度は顔が赤くなり汗も出るようになります。こうなると本人も暑いと感じるようになります。こうなったときは、身体を冷やしてあげましょう。
冷やし方
・首や脇の下、脚の付け根に氷のう・アイスノンなどを当てる (太い血管が通っているので、血液を冷やすことができます)
・解熱剤を使う
(注意)「冷えピタ」など額に付ける商品は当初は冷たいのですが、持続的な冷却効果は少ないので体を冷やすには効果的でありません。ただし、本人が気持ちよく感じるならば使ってあげてもよいです。
(注意)解熱剤を使用しても熱が下がらないことはあります。また、解熱剤を使用して一旦熱が下がっても再び上がってくることもあります。熱というのは、何らかの原因(かぜなどの感染症、など)により身体が熱を出そうとしている状態なので、解熱剤で熱を下げても体の熱を出そうとする反応が勝っていれば、再び熱は出てきてしまいます。解熱剤はあくまで「対症療法」、「身体を少し楽にさせられたらいいな」という感覚で使ってください。
こまめな水分摂取
発熱しているときは、通常よりも身体から失われる水分が多くなります。
こまめな(=飲みたがらない時には少量ずつ、頻回に)接種を心がけてください。
塩分・糖分を含んだもの(理想はOS-1、飲みにくければポカリスエット、アクエリアスなどのスポーツドリンク、リンゴジュース など)を飲ませるようにしてください。
絶対に受診した方がよい状況
顔色が悪い、呼びかけた時に反応が悪い、水分をとらず尿もでないとき など。
食事・水分摂取が進まないときの経口摂取方法
胃腸炎のとき、かぜのとき など
通常通り食事や水分をとると吐いてしまうことがあります。
そういったときには、下記の経口摂取方法をためしてください。
経口補液療法
ポイントは「少ない量」を「回数多く」飲ませること です。
飲む内容
【理想的なもの】
①経口補水液:OS-1、アクアライト など (注意)授乳中の方は、母乳・育児用ミルクを優先させてください。
②代用品1:スポーツドリンク(ポカリスエット、アクエリアスなど)
③代用品2:リンゴジュース (注意)軽症胃腸炎において、経口補水液にこだわらず、リンゴジュース等の飲料を用いて水分摂取することが、入院や点滴治療を回避できうるというエビデンスがあります。(「日本小児救急医学会・編 子どもの腹部救急診療ガイドライン2017」より)
【好ましくないもの】
・水
・お茶
(注意)①~③と組み合わせて、合間に少し飲むなら問題ありません。
食事再開の目安
経口補液療法を6時間程度行なって、嘔吐や腹痛が落ち着いている様子ならば食事摂取を再開してもよいです。
「消化に負担をかけない食事」からはじめていきましょう。以下の①→②→③の順番をおすすめします。
①ヨーグルト・ゼリーなど
②やわらかい食事
「煮る・炊く」料理の方が、「焼く・揚げる」料理より消化への負担が少ないです。⇒軟らかく煮たうどん、おかゆ・雑炊、野菜スープ などがよいでしょう。
③いつもより少ない量で、普段に形態の近い食事
絶対に受診してほしい状況
- 黄緑色、緑色、茶色、赤色の嘔吐を繰り返すとき
- 飲むたびに腹痛を繰り返すとき
- 顔色が悪く、手足が冷たいとき
- 呼吸が速いとき
- 眠りがちのとき
監修:相馬郡医師会
そのほか、活用できるサービス
15歳未満の方の症状に関する相談は、「福島県こども救急電話相談 #8000」を活用しましょう。医師や看護師などの医療の専門家から、アドバイスを受けられます。
ただし、傷病者の様子や事故の状況などから、すぐに病院へ連れていく必要があると思ったときには、迷わず119番通報してください。
消防庁は、全国版救急受診アプリ「Q助」(きゅーすけ)を公開しています。これは、急な病気やけがの際に、症状などを選択することで、救急車を呼ぶ目安となる緊急度の判定を支援するものです。ぜひご利用ください。
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かかりつけ医について
救急車を呼ぶか迷ったときには、かかりつけ医がある場合は、かかりつけ医にご相談ください。また、かかりつけ医がいない場合は、以下のサイトをご確認ください。
南相馬市夜間小児科・内科初期救急医療事業
土日祝日の夜間における初期救急(軽症者の受け入れ)を市立総合病院で実施しています。ご利用の際は、市立総合病院に事前に連絡のうえ受診ください。
詳細については下記ホームページをご覧ください。
- この記事に関するお問い合わせ先
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健康福祉部 健康政策課 地域医療推進係
〒975-0011
福島県南相馬市原町区小川町322-1(原町保健センター)電話:0244-24-5259
ファクス:0244-24-5468
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更新日:2025年12月23日