「相双の化石大集合!」

更新日:2019年02月07日

平成30年度特別展 「相双の化石大集合!」ポスター

協力

相馬中村層群研究会

展示期間

平成31年1月19日(土曜日)から3月24日(日曜日)

開館時間

9時00分から16時45分(最終入館は16時00分まで)

休館日

毎週月曜日
ただし、2月11日(月曜日・祝日)は開館。2月12日(火曜日)は閉館。

観覧料

一般 300円(250円) 高校生200円(150円) 小中学生100円(80円)
(注意)( )内は20名以上の団体割引料金

市内と飯舘村に居住・通学・住所を有する小中高生は無料です。

障がい者の方とその付添いの方1名及び生活保護世帯の方は無料(各種手帳、受給証の提示が必要)です。

展示資料紹介

相双地方は、古生代、中生代、新生代すべての地層が分布しており、特に南相馬市は、すべての地質年代の化石が採れる非常に恵まれた地域です。

タイプ標本とは

今回の展示資料総数は古生代から新生代まで134点にのぼります。その中には非常に貴重な「タイプ標本」という化石が9点含まれています。 「タイプ標本」とは、ある化石の研究をする際、その化石がどのようなものであるか比較、調査するための基準となる化石標本のことです。

展示中のタイプ標本にはキャプションに赤いタイプ標本マークを付けていますので、注意して見てみください。

タイプ標本についてもっと詳しく知りたい方は「ちょこっと☆みゅーじあむ その36 あなたはどんな「タイプ」が気になる?~「タイプ標本」のおはなし(平成29年11月1日)」をご覧ください。

「タイプ標本」タイプ標本にはこの"しるし"がついているよー。

『キルトスピリファー・アイノサウェンシス』デボン紀 合ノ沢層 南相馬市鹿島区上栃窪 福島県立博物館蔵

キルトスピリファー・アイノサウェンシス(腕足類:タイプ標本)

キルトスピリファー・アイノサウェンシス
(腕足類:タイプ標本)

南相馬市鹿島区上栃窪 福島県立博物館蔵

平成29年(2017)に南相馬市鹿島区から新種の腕足類の化石が発見されました。

この化石は、福島県内最古の化石が見つかることで知られるデボン紀後期の合ノ沢層から発見され、「キルトスピリファー・アイノサウェンシス」と名付けられました。今回の展示が地元での初公開となります。

『ニルソニオクレイダス・タイラエ』ジュラ紀後期 栃窪層 南相馬市鹿島区小山田 平宗雄氏採集 市指定天然記念物 当館蔵

ニルソニオクレイダス・タイラエ(ソテツ類:タイプ標本)

ニルソニオクレイダス・タイラエ(ソテツ類:タイプ標本)

中生代を代表する裸子植物ソテツ類「ニルソニア」の化石(タイプ標本)で、平成9年(1997)に新種として発見されました。自生していた時と同じように、幹に葉が付いたままの状態で化石になったものを「ニルソニオクレイダス」といい、採集者である平宗雄さんの名前から「ニルソニオクレイダス・タイラエ」という種名が付きました。世界で4番目に発見されたニルソニオクレイダスの新種です。

アンモナイトの産地

中生代の海の地層である中ノ沢層(なかのさわそう:ジュラ紀後期 約1億5730万年から1億5000万年前)、小山田層(こやまだそう:白亜紀初期 約1億4500万年から1億3290万年前)からは、多くのアンモナイト化石が産出しています。産出した20種以上のアンモナイトのうち3種類が新種として発表されました。

『アウラコスフィンクトイデス・タイライ』ジュラ後期 中ノ沢層 南相馬市鹿島区小池 当館蔵

アウラコスフィンクトイデス・タイライ(アンモナイト:タイプ標本)

アウラコスフィンクトイデス・タイライ
(アンモナイト:タイプ標本)

平成20年(2008)に国内で約30年ぶりに発表された新種のアンモナイトです。採集者の平宗雄さんの名前から「アウラコスフィンクトイデス・タイライ」という名前が付いています。

『ダルマシセラム・ムネオイ』白亜紀前期 小山田層 南相馬市鹿島区小山田 平宗雄氏採集 当館蔵

ダルマシセラム・ムネオイ(アンモナイト:タイプ標本)

ダルマシセラム・ムネオイ
(アンモナイト:タイプ標本)

新種のアンモナイトのタイプ標本です。この標本も採集者である平宗雄さんの名前から「ダルマシセラム・ムネオイ」という名が付きました。

『プラノプラソポン・カシマエンシ』ジュラ紀後期 中ノ沢層 南相馬市鹿島区小池 平宗雄氏採集 当館蔵

プラノプラソポン・カシマエンシス(カニ類:タイプ標本)

プラノプラソポン・カシマエンシス
(カニ類:タイプ標本)

青いスケールは0.5cm

幅0.5cmほどの非常に小さなカニ類の化石です。採集者である平宗雄さんは、顔のように見えたことから気になって採取したと言います。平さんの観察力と好奇心が新種発見へと繋がりました。

この化石は採集地の地名から「プラノプラソポン・カシマエンシス」と名付けられました。ジュラ紀のカニ類の化石はあまり見つかっておらず、大変珍しいものです。

このほか、実際に触ることのできる化石のコーナーもあります。

子どもたちが化石に触れている様子
僕たちも行こうねー!

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この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 文化財課 博物館


〒975-0051
福島県南相馬市原町区牛来字出口194


電話:0244-23-6421
ファクス:0244-24-6933
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