市長への手紙「第2回南相馬ふるさと復興駅伝・マラソン大会中止のお願い」

更新日:2018年12月25日

(女性)

 来る3月10日(日曜日)、南相馬市において、「第2回南相馬ふるさと復興駅伝・マラソン大会」が行われることを知り、桜井市長にマラソン大会中止のご英断を賜りたく、お願い申し上げる次第です。
 私は、南相馬市民の皆様のご理解の下、定期的に南相馬市を訪問させて頂き、環境放射線の観測をボランティアで行っている者の一人です。このモニタリング活動は、昨年の10月より開始され、既に3回の観測を終えていますが、全てのモニタリングに参加した者としての強い思いがあります。
 そのほとんどが放射線管理区域(0.6マイクロシーベルト毎時以上)に相当する地域でのマラソンは、人体に甚大なる内部被曝を及ぼすことは明らかであり、このような企画は断じて行うべきではないということです。
 桜井市長初め、市の行政に携わる方々は、もちろんその重大な事実をご存知のこととお察しいたしますが、では何故そのような危険を冒してまでマラソン大会を実行するのか、私には全く理解できません桜井市長は、第1回ふるさと復興駅伝・マラソン大会の実行委員長をお務めになられたのですね。私は、昨年12月2日に実施された「野馬追いの里健康マラソン」の際も、桜井市長に中止のお願いメールを送りましたが、遺憾ながら強行されてしまいました。回答では放射線量に関する単位の間違いが散見され、真摯に観測し、その上で市民の健康を熟慮しているとは、とても思えませんでした。
 東日本大震災、福島第一原発の爆発直後に、市長はYouTube(ユーチューブ)を通して世界に窮状を訴えられました。市民の命を思うその真摯なお姿が世界中の人々の胸に響いたことと思います。それゆえに、市長は「世界の100人」のお一人に選ばれたのではないでしょうか。どうか、どうか、そのときのお気持ちを思い出してください。世界中の目が今、桜井市長の動向に集まっているのです。
 一連のマラソン大会は、「ふるさと復興」ではなく「ふるさと破壊」につながるものであると考えます。反対の声すらあげることのできない、幼い子どもたちに「復興マラソン」と称して被曝を強要することはどうかお止めください。ただでさえ、日々高線量下での暮らしを強いられているのです。どうか、3月10日(日曜日)に予定されている「南相馬ふるさと復興駅伝・マラソン大会」を、中止してくださるよう、重ねてお願い申し上げます。ご回答をお待ちしております。

市の回答

 ふるさと復興駅伝・マラソン大会の開催中止等についてのご意見でありますが、第2回大会は、第1回大会と同じく、特定非営利活動法人ふるさと復興・絆協議会、ふるさと復興駅伝マラソン大会実行委員会の共催で開催されるものであります。
 主催者は、この大会を開催するに当たって、参加者の安全を考え、走路監察員などを配置し、コース上の放射線量に対するモニタリングを行い、参加者に周知しております。
 このことから、本市といたしましては、参加者に対して安全性の配慮が確保されていることから、大会開催について、支援したところです。

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福島県南相馬市原町区本町二丁目27(本庁舎3階)

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