市長への手紙「稲の青田刈りに反対します」

更新日:2018年12月25日

(男性)

 南相馬市在住の知人が今年植えた実験田が、市によって青田刈りされようとしていると聞きました。
 知人は収穫米を市場に出す予定はなく、あくまでも将来的に南相馬での米栽培復興のためのデーターとして収穫する予定です。それを一律に取り締まり、強制的に青田刈りするのは賢明な行為とは思われません。
 かつて広島、長崎では、残留放射能や低線量被爆などに関してアメリカ政府や日本政府の機関が被爆者の個別データーを取りながら、「個人情報である」と未だに隠匿しているといいます。その情報が公開されたら、今回の事故や今後世界のどこかで起こるかもしれない核攻撃や原発事故に際して、より多くの人命を救うかもしれない。
 今回の青田刈り問題も、そういった大局的な見地から、ぜひとも市長の御勇断を希望します。

市の回答

 さて、南相馬市では、水稲への放射性物質の影響による判断が難しいため、平成23年の米の作付け制限により、市内全域で平成24年産米の作付けを見合わせることといたしました。
 このような状況のもと、平成25年度水稲作付けの再開に向け、データを収集するために、市の委託により市内134ヶ所で水稲試験圃場を設置し、栽培試験を実施しております。
 取り組み内容としては、深耕・反転耕等の除染とゼオライト・カリ肥料の散布をしながら、一般的なJA栽培暦に基づいた管理での栽培を実施する中で、土壌調査(作付前・生育中・収穫後)、稲体のセシウム含量調査(幼穂形成期・穂揃い期・玄米)を実施しております。
 従って、試験水田において、玄米の調査分析をすることなく市で青田刈りをすることはありません。今後、分析試料のモミを収穫し玄米の分析調査を実施する予定です。
 また、試験水田で栽培した米については、国が食用とすることを禁止されているため、分析試料分を収穫後、残りの稲について試験水田内で刈取り処分をすることとしております。
 試験栽培の結果取りまとめ後、調査結果や除染による線量の減少などを総合的に勘案し、平成25年水稲作付けの指標とし、国・県・農業者等と協議していきたいと考えています。
 本市は、政府より作付け前に平成24年産のすべての米について事前出荷制限が指示されており、市による試験水田以外の独自に作付けした水田についても、圃場ごとに管理計画を作成することとされています。その管理計画に基づき適正管理・収穫された米については、飯米・縁故米・くず米を含め、すべての米について、放射性物質の全袋検査を実施することとしております。
 基準値以下であった米袋については、出荷が認められることとなっておりますので、市による試験田以外の作付け水田においても、市が青田刈りを実施することはありませんのでご承知願います。

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