市長への手紙「相馬野馬追について(1)」

更新日:2018年12月25日

(匿名)

 楽しみにしていた「相馬野馬追い祭り」の見学を断念した者のひとりです。断念した理由は「有料」だったからです。「お祭りを見るのにお金を払う」ということに違和感を覚えたせいもあるかも知れませんが、とにかく楽しみにしていた見学をあきらめました。

 相馬野馬追を「祭り」ではなく「文化財の展示」と考えれば、日本の文化財の見学はほとんど有料になっていますから、有料なのも理解しやすいですが、この理解の仕方では他の日本の祭りも例外なく文化財だから有料でも良い、ということにもなります。また、海外からの観光客の多いイギリスの大英博物館は無料だし、フランスのルーブル美術館も第一日曜日は無料、18歳以下、低収入者等はいつでも無料と、文化財の見学に対する基本的な考え方が違うようです。

 そこで提案です。もしこの文化財の保護にお金が必要なら、観光客の増加を図り、結果として税収を増やし、その税金を文化財の保護費に当てることを考えてみてはいかがでしょうか?私は相馬に来て2ヶ月になりますが、この間海外のメル友3人に相馬野馬追の写真を送付しましたが、皆とても強い関心を持ちました。もし海外からの観光客誘致を考えるなら、その提案もやぶさかではありません。

市の回答

 ご承知のとおり相馬野馬追は、一千有余年の歴史と伝統を誇り、歴史的価値が極めて高いことから、昭和53年に国の重要無形民俗文化財の指定を受け、日本のみならず世界を代表する伝統馬事行事となっています。

 そのため、相馬・双葉地方のうち旧相馬中村藩領であり、南相馬市をはじめとする2市4町1村では、「相馬野馬追執行委員会」と「相馬野馬追保存会」を組織し、前者は、相馬野馬追に係る運営並びに充実強化を目的に相馬野馬追を執行し、後者は、古くから伝承されている相馬野馬追行事を保存することを目的に事業を行っています。

 さて、ご指摘いただいた相馬野馬追の有料観覧の件については、相馬野馬追の3日間の行事のうち、2日目に開催する本祭りのメーン会場である雲雀ヶ原祭場地観覧席と行列観覧桟敷席を有料としているものです。これは、相馬野馬追執行委員会が行うメーン会場の観覧席整備費用や馬場内の維持管理費用、行列観覧桟敷席の設置解体費用及び会場全体の警備費用等の執行経費を賄うものとして、入場観覧者からその一部をご負担いただいているものであり、大変貴重な財源となっていますのでご理解を賜りたいと存じます。

 なお、メーン会場以外の野馬追行事である、初日の「出陣・宵乗り」や2日目の「本祭りでのお行列」、3日目の「野馬懸」については観覧無料ですので、是非、機会を捉えご覧いただきたいと思います。

 本市においては、JR常磐線および常磐自動車道などの交通インフラの復旧や整備、放射性物質の線量低減化、原発事故による風評被害など、様々な問題や課題が山積し、厳しい環境が続いている状況にありますが、ご支援いただいた皆様からのご意見やご提案などを参考にしながら、相馬野馬追を含め本市の観光振興と地域活性化のため、より一層のPRと情報発信を行い、国内外からの観光客誘客に努めて参りたいと存じますので、今後ともご支援とご協力の程よろしくお願い申し上げます。

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