市立病院の訪問看護を要望します(意見要望)

更新日:2019年11月13日

市長への手紙

この度、民間事業者である訪問看護ステーションが今年度末にて閉所することになりました。
重症、小児にも24時間対応でき、南相馬市では中心的な役割をもつ訪問看護ステーションとして、地域に貢献してきたステーションでした。
看護人材の不足が続くなか、民間事業者が閉鎖することは、それぞれの事情でやむなきことは十分ありえます。
他の民間ステーションも、今はありますが将来にわたり安定的に存在できるかどうか絶対確実とはいえないと思われます。
市民の地域医療のためには、公的機関である市立病院に訪問看護を設置することが、必要不可欠と思うのですが、現在ありません。
利用していた、またこれから利用を見込んでいた市民の訪問看護の需要が、ひきうけられなくなる事態が目前に迫っています。
訪問看護ステーションが閉鎖する前に、市立病院に、訪問看護部門を早急に設置していただきたいと思います。
市立病院の看護職員数は震災前の数に戻すことができたとうかがっています。
他の民間事業者は人材不足が続いている状況です。
南相馬市がしなくてはいけません。

私は平成28年、栃木県宇都宮市から、民間事業者の訪問看護ステーションの募集に応じて南相馬市に参りました。
しかしながら人材不足、所長の体調不良という事情で閉所のやむなきに至り、同年、別の訪問看護ステーションに転職し、利用していた利用者さんも一部移動させていただくことになりました。
そしてまた、今回、ステーションの閉所という事態に直面することとなりました。

南相馬にきて、公的病院で訪問看護をしていないことに大変驚きました。
今や国は、医療介護を病院から地域にシフトし、診療報酬体系も地域医療にみあったものにシフトしています。
出身の宇都宮市では、もちろん公的病院が率先して取り組んでいました。
南相馬では、市立病院の在宅医療看護機能が極めて不十分ではないでしょうか。
医師人材の不足から、やむを得ない部分はあるとして、看護は、震災前の人員に戻ったとのことです。
今いる人材でまかなえないということはないのではないでしょうか。
経験者が必要なら募集してでも、設置すべき時だと思います。
以前は市立の訪問看護があったときいています。
24時間体制、重症、小児、難病等に対応する訪問看護は、小規模な事業者が安定的に維持していくことは  できないとは言えませんが困難が伴うものです。
市が取り組むべき時がきているのではないでしょうか。
市民の健康が守れなくなる前に、早急な対応を、是非ともお願い申し上げます。

先程の内容は、私の個人的な見解を申し上げたところでございますが、南相馬市の在宅医療介護を担う  民間事業者、病院関係者の皆様、市民の皆様も、きっと様々なご意見やお考えをお持ちのところとおもいます。
どうぞこの事態を期に、南相馬市の在宅医療介護について、調査精査され、市民の声をきき、これからの南相馬市民の地域医療環境向上にむけて市と民間事業者が手を携えて検討していく場を設け、解決にむけて対応していただきたく要望致します。
何卒よろしくお願い致します。

訪問看護ステーションの閉所については、市や県へ手続き履行はまだなされていないと思われますが、自分が勤務していることから、閉所は間違いないところです。
ことの重大性に鑑み、9月議会開催も目前に迫っておりますので、前後していることは承知の上で、わかっておりながら座して見過ごすことはできないとの思いで、何らかの形で一刻も早く市長様にお伝えしたく、市長への手紙という形で述べさせていただいた次第です。
どうぞご理解いただけますようお願い申し上げます。

民間の訪問看護ステーションの閉所は、宇都宮でも、当然のようにあることでした。
致し方ないこと、民間事業者が起業したりなくなったりはどの業界でも同じです。
しかしながら震災原発事故に因り、南相馬市の医療看護介護人材不足は他の地域に比類なきほど深刻と、こちらにきて切実に感じております。
地域医療は市民生活のインフラです。
どうぞ地域医療が崩壊しないよう、維持発展していけるようにお力発揮していただけますよう、重ねてお願い申し上げます。

受取日

令和元年8月26日

回答内容

訪問看護ステーションについて市では、平成12年に公的施設の「しらゆり原町訪問看護ステーション」(平成18年に「南相馬市しらゆり訪問看護ステーション」に改名)を開設し、訪問看護業務を行っておりました。

その後、介護保険制度の定着などによって民間事業者による訪問看護事業所が増加し、訪問看護サービスを提供する環境が整ってきたこと。加えて、民間事業者へのアンケート調査で、今後の規模拡大について積極的であるとの結果を得たことから、南相馬市しらゆり訪問看護ステーションは、平成21年に業務を終了した経過がございました。

公的医療・介護の実施機関は、民間機関では補いきれない医療・介護の提供を求められております。
一方、地域の関係機関との協議や調整を経たうえで、公的機関の果たすべき役割を明確にすることも求められております。

このことから市としましては、市内の医療・介護需要の増加への対応を喫緊の課題として公・民を含めた各実施機関で協議・調整する考えでおります。

なお、訪問看護サービスは、在宅療養者の日常生活を支える重要なサービスであると考えておりますので、必要な方が適切にサービスを利用していただけるよう状況把握に努めてまいります。

また、訪問看護ステーションゆうゆうの利用者の方につきましては、閉鎖後も引き続き他の事業所でサービスを受けることができるよう、市、ゆうゆう及び他の事業所間で現在調整中でございます。

最後に、市立病院での訪問看護部門の設置については、以上の状況を踏まえて検討してまいります。

この記事に関するお問い合わせ先

総務部 秘書課 広報広聴係


〒975-8686
福島県南相馬市原町区本町二丁目27(本庁舎3階)


直通電話:0244-24-5216
ファクス:0244-23-7425
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