市長への手紙「保護猫活動への助成等について」
市長への手紙
2つほどご提案があります。
1点目は、外にいる猫の不妊去勢への南相馬市独自の助成金の設立です。
市役所の近所にも不妊去勢が施されていないままの外猫がいます。
それ以外にも野良か外飼いのか不明の猫をたくさん見ます。
福島県の殺処分数はとても多いと言われていますね。
先日、動物愛護センターにも行き、お話を聞いて来ましたが、保護猫活動に対しては残念ながら助成金などはないと回答をいただきました。
その理由は、東日本大震災の被災から生活を立て直せない人がいる現実があり、動物までは回らないというものでした。
きっと県単位での話なのだと思います。
私は移住して来た者なので、被災された方の気持ちを深くは理解できていませんが・・・当時、県外からいくつもの動物愛護団体・個人ボランティアが入って懸命に動物たちを助け出してくれたのは有名な話です。
けれど10年過ぎても、まだネズミ捕りの役割や【猫は自然のまま外がいい】という間違った認識で居るのは、当時助けてもらった方々へ不誠実ではないかとも思います。
私もそうですが、ボランティアの最終形態は里親です。
でも、個人でたくさん抱えるには経済的な限界があります。
けれど、未去勢未不妊の猫を見ると胸が痛くなります。
どれほど頑張ってもバンバン増えていく猫たち。産まれても棄てられたり、カラスに襲われて死んだりしている現実。
もちろんロードキル、交通事故死もあります。
その上、南相馬は動物病院の少なさから来る保護猫活動への理解の低さが気になります。
そこで提案なのですが、南相馬市独自で少しでも良いので、市内に未手術でいる外猫の手術代金を助成してもらえないかと思います。
少しでも予算を設けていただきたいのです。
2点目は、動物愛護法改正について、市民への周知及び手術と屋内飼養の呼びかけをお願いしたいです。
理由は、1点目で書いた通りです。
猫は愛玩動物で野生動物ではありません。人間が増やし遺棄した結果が野良猫です。
私は、動物愛護センターと協同で有志が捕獲や運搬、里親探しが出来たらと思います。
獣医さんへは、個人で働きかけようと思っています。
人間が何度も仔猫を棄てるようなことをせずに、一度の手術で野良猫が増えないようにしたいのです。
世の中には、動物基金という団体があり、全国から集まる寄付金で【手術無料チケット】を発行しています(抽選ですが)。
ただ、協力(提携)動物病院でないと使えません。
そして、大手終生飼養施設は、預けるのに有料会員になった上で一匹当たり数万円を支払います。
これを個人負担で賄うのは到底無理です。
どうか南相馬モデルを作って、野良猫問題の解決を目指してもらえませんか?
市と愛護センターと動物病院と市民で協同して、規模は小さくても不幸な目に遭う猫を減らして行きたいと思っています。
屋内飼養に理解が得られないならば、不妊去勢をした上で飼い主の責任で。また、野良猫については必ず餌を与えている人がいるはずですから、地域猫として見守りが出来る環境作りをと思います。
以上の点、ご検討くださいますようお願い申し上げます。
回答
市といたしましては、本市における野良猫の実態調査を行うとともに、他の先進自治体の事例を研究していまいります。
また、福島県は、猫や犬等のペットの適正飼養に関するチラシの配布や専門家による講習会を実施するなど、飼い主への適正飼養の啓発に取組んでいます。
本市では、猫の適正飼養としては、「室内で飼うこと」「猫を捨てないこと」「飼い猫であることを明示すること」「不妊去勢処置、ふん尿の管理をすること」などが重要であると考えており、ご指摘いただきました動物愛護法改正も踏まえ、福島県と連携を図りながら、猫の適正飼養の啓発に努めていく考えです。
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更新日:2021年10月12日