市長への手紙「憲法と人権教育について」

更新日:2022年04月13日

市長への手紙

憲法と人権教育について(意見と要望)

(1.はじめに)貴重なお時間を頂きまして、ありがとうございます。
憲法は大切です。自由にものを考え、自由に行動できるのも、憲法が個人の権利を保障しているからです。ですが、どのくらいの人がその大切さを十分に理解しているだろうか?

(2.自由な社会の課題)自由はポジティブなイメージを持つ人が多いと思うが、『自由とエゴは仲良し(表裏一体)』ではないだろうか?
例えば「タバコを吸う自由」はあっても、非喫煙者に煙を吸わせる自由はありません。今は分煙に厳しいが、喫煙者が多かった昔は≪非喫煙者の権利≫は軽視されました。
昨今「おしゃれの自由」を行使して、タトゥーを入れたり髪を染めている人は多い。しかし≪不快感を覚える人の権利≫についても考えるべきだろう。
海外に目を移します。コロナ禍でマスク着用が常識になりましたが、欧米では「マスクをしない自由」を掲げ、マスク着用を拒否する人たちがいるそうです。ただ、≪マスクをする人の権利≫も考えなければいけない。
社会の多様性は大事だが、『迷惑の基準は人それぞれ、≪自分の物差し≫では分からない』。「ひと様」や「ご迷惑」が日常語からあまり聞かれなくなった。≪自由がない社会≫は暮らしにくいが、≪エゴが多い社会≫もきっと暮らしにくい筈です。

(3.憲法と人権教育)他人を思いやらなければ、権利がぶつかるのは必然です。自由な社会に暮らす以上は、≪権利と責任をしっかり理解≫すべきで、≪学校が重要な役割を果たす≫と思い、メールさせていただきました。
私も学校で憲法や基本的人権などを学びましたが、当時は「テスト勉強のための知識」といった感じで、私たちの暮らしや社会と結びつけて考えていませんでした。道徳は正式な教科ではありませんでした。
学校教育では憲法をいつも身近において、考えてほしいです。各学年の発達に応じ「憲法の理念やできた背景」をしっかり学び、「権利(幸福追求権など)が衝突した場合はどうすればよいか」を有意義に話し合ってほしい。
理想は『≪個人の自由≫と≪他者への思いやり≫の両立』だと思います。

回答を希望します。『』は特に伝えたい部分(3か所)です。
電話には出られません。メールでお願いします。

回答

憲法や人権教育については、小学校6年生の社会科において、国民の権利及び義務、異なる文化や習慣を尊重し合うことの学びなどを通して学習しています。

また、中学校3学年の社会科(公民的分野)において、個人の尊厳と人権尊重の意義、特に自由・権利と責任・義務との関係について、個人と社会との関わりを題材に学習しています。

さらに、人権の問題をより深く理解するには、こうした知識的側面の学習だけでなく、日常生活等の身近な視点から、自分や他の人の人権について考察する時間が必要だと考えています。

例えば小学校5年生の道徳の授業では、サッカーの「セルフジャッジ」を題材に、法やきまりの意義を理解した上で進んでそれらを守り、自他の権利を大切にし、義務を果たすことについて学習しています。

また、各小中学校の学級活動の時間等では、いじめや新型コロナウィルス感染症にまつわる差別や偏見等を題材にして話し合い、議論を通して人権意識を高める活動等を行っています。

表現の仕方はいろいろあるかと存じますが、「自由とエゴは表裏一体」「迷惑の規準は人それぞれ」「個人の自由と他者への思いやり」といった視点は大切だと感じています。

引き続き、知識面に加え、日常生活等の身近な視点から憲法や人権教育を学習できるよう取り組んでまいります。

この記事に関するお問い合わせ先

総務部 秘書課 広報広聴係


〒975-8686
福島県南相馬市原町区本町二丁目27(本庁舎3階)


直通電話:0244-24-5216
ファクス:0244-23-7425
お問い合わせメールフォーム

このページに関するアンケート

より良いウェブサイトにするために、このページのご感想をお聞かせください。

このページの内容は分かりやすかったですか



分かりにくかった理由は何ですか(複数回答可)



このページは探しやすかったですか



探しにくかった理由は何ですか(複数回答可)