市長への手紙「被災者がペットと共に避難できる環境整備について」

更新日:2022年06月15日

市長への手紙

2022年4月16日のヤフーニュースの件についての市長のお考えと今後の対応についての質問及び提案。

2022年3月16日の大地震で被災した3匹の猫と暮らす84歳高齢者が、自宅全壊のため公営住宅しか空きがないと言われて、入居する際に【ペット不可】とのことで猫は手放したそうです。
猫たちは東京の保護団体を通じて新しい飼い主を探すそうですが、記事によると【一番つらい】と仰ってました。

市長は、この件ついてどう思われますか。
命は助かりましたが、心はどうなっていると思いますか。

今回の猫の中には、老齢の猫がいたそうです。また、3匹中1匹は行方不明のままです。
東京の団体に保護となった経緯は、私には知るすべがありませんが、84歳の被災者を思うと酷な選択をさせたとは思われませんか。

福島県内にも保護団体はあります。
また、市民に呼びかけて猫の一時預りを実現し、84歳の方と度々会える環境を作るということもできたのではないかと思うと、今回そのような工夫をされなかった点に於いて驚愕しています。

市長は、今年度から地域猫支援事業を設立・開始してくださいました。
地域猫とは、本来優先される状態ではない猫のあり方であることは生活環境課から報告を受けていらっしゃると存じます。

それを踏まえて、今後は【建前】である、“人も動物も一緒に避難”を実現できる環境整備をお願いしたいと思います。

今回は復興住宅使用とのことなので、ペットを飼っていない人や動物が苦手な方々と区画を離したり、室内飼養をフォローしたりということで実現可能かと思いました。

84という年齢は、ちょっとしたキッカケで死に至ると考えられます。
震災関連死とならないよう、当該の方には今からでも心の支援として愛猫と暮らせるように柔軟な対応をしていただけると多くの動物と暮らす市民は安心です。

大きな地震が切り離せない南相馬市としては、このようなことはぜひとも乗り越え、命とともに心に寄り添っていただきたい課題と考えます。

どうぞ、ご検討をお願い申し上げます。

回答

市で管理している公営住宅には「一戸建て住宅」と「集合住宅」があり、近隣住民と隣接していない「一戸建て住宅」に限り、ペットとの同居を認めています。

一方で、「集合住宅」は、壁を隔てて部屋と部屋が隣接しており、ペットによる鳴き声、糞害及び動物が苦手な方も入居しているなどの要因から近隣トラブルを考慮し、現在はペット飼育を認めていません。

このことから、令和4年3月16日に発生した福島県沖の地震で被災された方には、ペットとの同居が可能な「一戸建て住宅」に空きがなかったために「集合住宅」を案内させていただきました。

ご提案いただいたペットを飼っていない人や動物が苦手な方々との区画を離したり、室内飼育をフォローしたりすることは、既に他の入居者が生活している「集合住宅」では対応が困難です。

市でもペットは飼い主にとって家族であり、かけがえのない存在であると捉えています。今後も、ペットも大事な家族と考え「一戸建て住宅」を優先的に案内してまいりますが、集合住宅でのペット飼育は可能かどうか研究してまいります。

この記事に関するお問い合わせ先

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