市長への手紙「内水氾濫のシミュレーション等に基づいた排水計画の要望」

更新日:2023年11月28日

市長への手紙

今回の記録的大雨により、両隣の隣家を含む3件の浄化槽の蓋が流されました。小学校も近いため、浄化槽に子供が落ちることを心配しています。何か起こってからでは遅いです。
以前から、自宅前の側溝が溢れる事象が発生していたため、今回、土木課にメールもさせていただきましたが、数日たってもアクションがなかったことから、直接訪問させていただきました。
また、担当者から話を伺いましたが、根本的な解決にはならないと感じましたので、市長さまに手紙します。
現状の側溝の設計について、担当者に伺いました。担当者の説明では、農地だったところが宅地になったので、流れてくる水の量が多くなってしまったと理解しました。
しかしながら、農地から宅地に変更する申請が上がってきていると思いますので、その時に排水機能に問題がないのか確認して許可を行っていただきたいと思います。
前から居住していれば、宅地への雨水の流入も把握できると思いますが、建売住宅を他県等から購入したものには、ハザードマップにも色塗りされてませんし、こんなことになるなんてわかりません。
農業委員会や移住定住の部署等、横の連携もお願いしたいです。
国土交通省が内水氾濫のシミュレーション等の補助金制度を来年度から導入するようです。補助金は県が対象のため、福島県に働きかけたら良いのではと、担当の方には言いましたが、内水氾濫より河川氾濫に重きを置いているようで、福島県に働きかけるような前向きな感じではありませんでした。
下流側で側溝の工事を計画中であることも伺いましたが、一部分の改修等では根本的な解決にはならないと思いますので、内水氾濫のシミュレーション等に基づいた、排水計画が必要ではないでしょうか。
台風13号の被害の大きかった南相馬市において、本制度は活用すべきと思いますので、福島県の担当部署に働きかけをお願いしたいです。
災害で大変かとは思いますが、よろしくお願いします。

回答

日ごろ、市政各般にわたり、ご支援とご協力を賜り、深く感謝申し上げます。

また、このたびは「市長へ手紙」により、ご提案をいただき、誠にありがとうございました。

今回の大雨は、時間最大71mm/hと南相馬市観測史上最大の大雨となり、当該箇所以外の道路も川のように流れ、市街地内の低地である市内南町などで多数の床下および床上浸水の被害が発生しました。

一般的に道路排水路は、1時間雨量30mm~50mmを超えると処理能力が追い付かず、雨水が路面に溢れ出てしまいます。

近年の大雨を考慮すると、雨水が路面上に溢れない対策は現実的には難しく、現状で少しでも冠水を軽減するために、側溝内の堆積土砂等の清掃などに努め、状況を観察していまいります。

また、ご提案いただきました農地を宅地へ変更する場合の対応についてですが、市農業委員会では、国の定める農地法に基づき、農地転用の可否を判断しております。農地転用の際、水利権者や漁業権者などその他関係権利者の同意を必要とする場合には、排水同意書を添付することとしておりますが、水利権のない場合や道路側溝や河川法による河川へ直接放流する場合、植林のように雨水のみ生じ人為的水質変化のない場合等は、同意を要しないものとなっていることから、市農業委員会での対応は難しいことをご了承いただきたいと思います。

ただし、内水氾濫のシミュレーション等に基づいた排水計画について、令和5年度、市街地の下水道事業計画区域内において内水ハザードマップ作成に着手し、令和6年度に公表する予定です。市街地以外の床下・床上浸水の被害が発生する場所についても現状を調査し、内水対策について県と相談しながら改善に努めてまいります。

今後も市政へのご理解とご協力をいただきたく、よろしくお願い申し上げます。

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