市長への手紙「学校の再開について」

更新日:2020年07月13日

市長への手紙

南相馬市でも新型コロナ感染が確認されており、また2次3次感染と拡大傾向にあります。本日現在南相馬市内での3次感染等の情報は入っておらず、拡大しない事を祈るばかりですが、現在小中学校は新学期がスタートし登校も始まっています。8日までは自由登校との事ですが、3次感染者等の行動履歴も発表されない中で、何をもって安全とされているのか未だに疑問です。3密を避ける等の対策をしては頂いておりますが、新型コロナについてはこれからが感染拡大の本番であり、今は休校して耐えるべき時期では無いのでしょうか?
報道では本日夜に首都圏へ緊急事態宣言が出されます。今回の宣言には移動を縛る法的拘束力は無く、都内等から規制や避難を目的にした本件への流入も十分考えられます。もちろん我が南相馬市にも一定数のそういった宣言の趣旨を理解されない方々が流入する恐れもあります。この状況では更なる休校が妥当と考えます。
志村けんさんが亡くなった報道でもある通り、感染すれば急激に悪化し死に至るケース、重症化しなくとも症状が無く気づかずに他者へ移してしまうケースも見受けられます。更に本ウイルスに感染し仮に死亡してしまった場合、遺体への接触は出来ず顔すら見ることも出来ずに荼毘にふされるとの事。この様な危険なウイルスであると認識が有るならば、少なくとも子供たちについてはその脅威から出来うる限り避けさせるべきです。
我が子も小学生と幼稚園児がいますが、小学校については比較的児童数の少ない地域で感染の恐れは低く、また学校職員の方々のご尽力で対応頂いていることと思いますが、その中の一部教育関係の方の中に今回の自由登校で休む子なんていませんよね?と言っている方がいたそうです。大変失礼かとは思いますがどう考えても認識が甘く、こういう方々の考え方が全国で感染を拡大させていると思わざるを得ません。
本日も福島市で4名の感染者確認との報道も見られ、ウイルスの脅威は刻一刻と近づいています。本市は震災と原発事故で甚大な被害を受け、市政については人命には特に重視しているものと思っております。教育委員会及び市長におかれましては、休校の英断を下して頂きますようお願いいたします。
仮に休校とならずとも、私個人としては子供たちをウイルスの危険に晒すわけにはいきませんので、自主休校の措置も辞さない覚悟です。

回答

学校再開に関しましては、保護者様に不安を感じさせてしまい、申し訳なく思っております。

市内で感染者が確認された場合は、保健所と協力し、感染者や濃厚接触者等の状況をしっかり確認させて頂きながら、慎重に判断させて頂いています。学校では、安全確保のために感染予防対策を入念に行っております。また、不安でお休みするお子さんに対して学習プリントの配布等も行っています。

文中にありました、一部の教育関係者の不適切な発言については大変遺憾であると考えています。ウイルスの危険性に対する認識の甘さを露呈しているとともに、自らの安易な価値観を児童生徒に強制する行為はあってはならないものと考えます。教育委員会を通して、各学校に指導を行います。

このウイルスとの戦いは長期戦になることが予想されます。まずは子どもたちの命を最優先に考えて、判断していきます。そして、感染リスクが低いときに授業を行い、危険性が高まったときには臨時休校を実施して、子どもたちの学習機会の確保に努めていきたいと思います。ご理解賜りますようお願いいたします。

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