令和4年度南相馬市プロジェクト研究(第9回~第16回)

更新日:2022年12月06日

令和4年度南相馬市プロジェクト研究(第16回)

日時:令和4年11月30日(水曜日)13時

場所:事業構想大学院大学仙台校

第16回講義を、事業構想大学院大学仙台校で実施しました。

今回は、事業構想大学院大学の二之宮義泰特任教授より「ヘルスケア事業構想」について学びました。

二之宮特任教授からは、ヘルスケアにかかるコストと国民の平均寿命の関係性において日本は世界で第4位であること(コストに対し平均寿命が長い)、医療費や介護保険給付費がこの10年で大きく増加していること、日本は平均寿命は世界で最上位であるが健康寿命は他国とさほど差がないことなどから、ヘルスケア分野には多くのビジネスチャンスが存在するとの見解が示されました。

また、事業構想を行っていくに当たり最も大事なのは、目の前にある課題から自分のやりたいことを導き出すことであるとも述べられました。

テーマはヘルスケアという特定の分野ではありましたが、これまで研究員が学んできたエッセンスが多く散りばめられた、非常に有意義な講義となりました。

研究の様子

令和4年度南相馬市プロジェクト研究(第15回)

日時:令和4年11月16日(水曜日)13時

場所:鹿島農村環境改善センター(万葉ふれあいセンター)

第15回講義を、万葉ふれあいセンターで実施しました。

今回は、「新しい観光事業を考えてみよう」と題し、アニメやゲームの聖地化などコンテンツによる地域活性化や、地域のテーマパーク化などを、全国の成功事例、失敗事例を参考にしながら学びました。

特に印象に残ったのは、万人向けにターゲットを幅広く設定したケースでは大きな成功に結び付くことが難しく、範囲が狭くなっても徹底的にターゲットを細かく設定することで、特定の層の心を確実につかむことが重要とのことでした。

また、1回目の中間発表会(2回開催)まで残り1カ月を切り、青山特任教授と各研究員の間で頻繁に個別相談が行われるなど、事業構想にも熱を帯びてきました。研究員は、本業と並行しての事業構想に本気で取り組んでいます。毎回遠方から参加する研究員もおり、その取組姿勢に本当に頭が下がると同時に大変心強く感じています。

研修の様子

令和4年度南相馬市プロジェクト研究(第14回)

日時:令和4年11月2日(水曜日)13時

場所:事業構想大学院大学仙台校

第14回講義を、事業構想大学院大学仙台校で実施しました。

今回は、建築家の杉千春さんをゲスト講師に迎え、「デザインで地域を変える」と題し、遊休施設や老朽化施設のリノベーション再活用等による地域活性事例を学びました。

講義の中では、これまで杉さんが設計で関わってきた「温泉café」の事例を多数紹介していただきました。いずれも老朽化した銭湯や使用頻度が大きく落ち込んだ集会施設などを魅力的な温浴施設に生まれ変わらせたものであり、利用者目線に立ったデザインと機能が印象的でした。

南相馬鹿島サービスエリア周辺にこのような施設ができれば、その魅力が大きく向上することが期待されます。具体的な事例の数々を、研究員は真剣に聞き入っていました。

研修の様子

令和4年度南相馬市プロジェクト研究(第13回)

日時:令和4年10月19日(水曜日)13時

場所:事業構想大学院大学仙台校

第13回講義を、事業構想大学院大学仙台校で実施しました。

今回は、茨城県鹿嶋市で「鹿嶋パラダイス」を営む唐沢秀さんをゲスト講師に迎え、唐沢さんの自然栽培による農業への挑戦について学びました。

唐沢さんは、農薬も肥料も使わない「自然栽培」にこだわって農業を営んでいます。コストもかかり収量も多くは見込めない自然栽培にこだわる理由は、「劇的に美味しかったから」だそうです。

また、世界ナンバーワンの評価を受ける農家を巡り歩いた中で、共通して見られた特長は、「生産から加工・販売まで全て自分でやる」ということだったそうです。このことから、鹿嶋パラダイスでは農業はもちろんのこと、鹿嶋市で経営する飲食店の設計、建設に至るまで一部を除き自分たちでできることは自分たちで行ったそうです。

唐沢さんの定義するパラダイスとは「持続可能で、身体にも環境にもよく、美味しくて、心地よく、煩悩全開でも経済が回る社会」とのこと。ユーモアを交えた唐沢さんのお話に、研究員も大きな刺激を受けていました。

講師の講義を聞く受講者達

令和4年度南相馬市プロジェクト研究(第12回)

日時:令和4年10月5日(水曜日)13時

場所:事業構想大学院大学仙台校

第12回講義を、事業構想大学院大学仙台校で実施しました。

今回は、前回の研究会で各研究員が言語化した思いを、事業構想に変換する作業を行いました。

前回は、定められたワークシートに自分の思いを落とし込む形だったため、なかなか個人差が表れにくいという一面がありましたが、今回はそれぞれが魅せ方を工夫しながら、自由に資料を作成しました。時間の都合上、全員の発表はできませんでしたが、それぞれの個性が際立ってきました。

事業構想を練る中で、地元をもっと知らなければという思いも芽生え始め、研究員が自発的に街なかを見て歩く計画をする動きも出てきました。

当研究会も今回でちょうど折り返しです。ゴールに向けて研究員の目の色が変わるとともに、メンバー間の絆も強くなってきました。

講師の話を聞き自由に資料を作成する様子
自分のテーマについて発表をする参加者

令和4年度南相馬市プロジェクト研究(第11回)

日時:令和4年9月28日(水曜日)13時

場所:鹿島農村環境改善センター(万葉ふれあいセンター)

第11回講義を、万葉ふれあいセンターで実施しました。

今回は、これまでの10回にわたる講義で学んだことを踏まえ、「思いの言語化」と題し、現時点で研究員がやりたいことを発表しました。

研究員それぞれがテーマを設定し、その背景を提示しながらターゲットは誰なのか、ターゲットに対して何が提供できるのか、活用できる資源は何なのか、課題は何なのか、事業実施により得られるメリット、事業実施に当たっての不安など、いまそれぞれの頭の中にあるものを出し合いました。

発表後は、当研究会の担当教授である青山忠靖先生より、厳しくも愛のあるアドバイスを受けるとともに、発表を聞いた他の研究員からも提案の良い部分や改善すべき点など活発な議論が展開されました。

早いもので、次回でこのプロジェクト研究も折り返しを迎えます。
今回発表された事業案をベースとして、更なる研究を重ねながら、12月の中間発表、3月の最終プレゼンへと進んでいきます。

それぞれが設定したテーマについて発表する様子

令和4年度南相馬市プロジェクト研究(第10回)

日時:令和4年9月14日(水曜日)13時

場所:かしま交流センター

第10回講義を、かしま交流センターで実施しました。

今回は、一般社団法人シェアリングエコノミーの鏡晋吾さんをゲスト講師に迎え、「シェアリングエコノミーとまちづくり」について学びました。

シェアリングエコノミーとは、場所や乗り物のほか、技術、お金をインターネットを介して個人間でシェア(賃借・売買・提供)をしていく新しい経済の動きで、これまでの大量生産・大量消費という考え方ではなく、すでにあるものを使う、所有から利用への転換をその理念としています。

近年急速に拡大するシェアリングエコノミーの活用事例やその意義、可能性について学んだ後、3グループに分かれ、「セデッテかしまでシェアサービスを実施するとしたら」というテーマでグループワークを行いました。

グループワークでは、閉店後のサービスエリアの活用やキッチンカーの導入、鹿島区の楽しみ方をコンシェルジュとして指導する人材の配置など、短時間ながら様々なアイデアが出されました。

スライドショーの映写

令和4年度南相馬市プロジェクト研究(第9回)

日時:令和4年8月31日(水曜日)13時

場所:BONUS TRACK下北沢(東京都世田谷区)

第9回講義では、当研究会では初めてのフィールドワークを実施しました。

今回は、千葉県松戸市に本店を構えるomusubi(おむすび)不動産の日比野亮二さんを講師に迎え、「まちづくり・空き家の再生」について学びました。

omusubi不動産は、賃貸業ではDIY可能賃貸の管理戸数で日本一を誇り、古い物件を購入しリノベーションして販売するほか、空き家を活用して物件と街の価値を高めるプロデュース企画運営などを行っている会社です。

また、BONUS TRACK下北沢は、小田急電鉄が進める下北沢のまちづくりプロジェクトの一つで、元々線路が走っていた場所を活用して、様々な人が本来やりたいことを思う存分チャレンジできる施設にしたいとの思いが込められた場所です。omusubi不動産は、施設内のテナントの契約などの不動産業務のほか、各テナントがイベントを開催するときのガイドラインづくりやサポートを行っているそうです。

BONUS TRACK下北沢では、より多くの若い世代がチャレンジできるようテナントの賃料をできるだけ低く抑えるために、区域内に駐車場を整備し、使用料収入を運営に充てているとのことでした。

BONUS TRACK下北沢の広場の様子
BONUS TRACK入り口で説明している男性と聞いている人たちの写真

また、BONUS TRACK下北沢から少し離れた場所にある飲食店「ナワシロスタンド」も視察しました。ナワシロスタンドもomusubi不動産が管理する物件で、もともと住居として使われていた物件を借り受け、シェアキッチンとして生まれ変わりました。

ナワシロスタンドは、曜日ごとに店主が変わるという方式を採用しており、本格的に飲食店の運営を考えている人のチャレンジの場として大いに活用されているとのことです。

ナワシロスタンドの外観の写真
ナワシロスタンドの中で説明している男性と聞いている人たちの写真

プロジェクト研究初のフィールドワークは、大変示唆に富んだものとなりました。研究員も多くの気づきを得られたものと思います。

次回は、また鹿島に戻り「シェアリングエコノミー」について学びます。

この記事に関するお問い合わせ先

鹿島区 地域振興課


〒979-2392
福島県南相馬市鹿島区西町一丁目1(鹿島区役所2階)


直通電話:0244-46-2110
ファクス:0244-46-5684
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