南相馬市博物館のウェブコラムをふりかえる(令和5年10月1日)

更新日:2024年04月01日

馬、甲冑姿の男の子、紅葉、栗、ハロウィンのかぼちゃなどが並ぶ帯状の画像

南相馬市ホームページ内の南相馬市博物館のページで公開してきた当館学芸員の定期コラム「ちょこっと☆みゅーじあむ」が今回で100回目となりました。

それを記念して、「ちょこっと☆みゅーじあむ」のはじまりと、これまで掲載してきたコラムを振り返ります。

はじまりは不定期コラムから

平成27年1月15日発行の南相馬ミュージアム通信25号の裏面画像

南相馬ミュージアム通信25号に掲載したコラム

当館では年に3回、広報紙である「南相馬ミュージアム通信(以下、ミュージアム通信)」を発行しています。

春、夏~秋、冬とおおむね季節ごとに編集しており、おもな内容は、その時期の企画展やイベント情報などになります。しかし、冬は季節柄イベントが少なく、掲載内容をどのように充実させるかが悩みの種でした。

平成27年(2015)の冬の号でも掲載する情報が少なくて紙面作りに苦慮していたところ、ちょうど川崎学芸員が以前から調査してきた郷土料理に関する研究成果がまとまりつつあったため、そのなかから郷土料理「ベンケイ」についてのコラムを掲載することとなりました。

コラム掲載後には「ベンケイ」について市民の方をはじめ、各方面からの反響もあったため、学芸員のあいだでコラムの掲載を継続してはどうか、と話し合いました。その際、「ミュージアム通信」のような紙媒体では編集上の制約もあり、一過性に終わってしまうのではないかという考えから、ホームページ上でのウェブコラムとして、月一回の連載とすることにしました。

また、ウェブ上で検索する際に当館の記事を探しやすくするため、そして一連のシリーズであることがわかるよう「ちょこっと☆みゅーじあむ」(川崎学芸員の命名。気軽にちょこっと楽しめて、博物館をちょこっとでも身近に感じるコラムになればという思いを込めたもの)と題して連載を開始することになりました。

執筆を続けて、みえてきたこと

当初は毎月執筆・公開をしていましたが、昨年の4月からは隔月更新となりました。

これまでに掲載したコラムの内容を分野ごとにまとめると、掲載数の多い順に以下のようになります(掲載数は各分野の学芸員の在籍状況などによって差があります)。

  • 民俗(郷土料理含む)に関すること 41件
  • 自然に関すること 18件
  • 野馬追に関すること 13件
  • 博物館に関すること 13件
  • 歴史に関すること 12件
  • 考古に関すること 2件

ウェブ上にコラムが増えるにつれ、その内容についての問い合わせが寄せられるようになりました。多くは市外からの問い合わせで、遠く離れた地域にお住まいの方からいただくこともしばしばです。問い合わせの内容は、特に郷土料理に関するものが目立ちました。(柿餅つくり体験記(令和3年3月1日)

問い合わせは一般の方にとどまらず、全体のうち半数近くがテレビ局や新聞社などのメディアからのものでした。

これらの反応はコラム全体の効果を考えるためには断片的な情報ではありますが、ホームページ上のコンテンツが市外への情報発信を一定程度果たしていることがうかがえます。

さらに、南相馬市ホームページへのアクセス数を追ってみると、当館に寄せられる問い合わせ内容とはまた違った傾向がみられます。「ちょこっと☆みゅーじあむ」の連載を開始した2019年2月から2023年3月までの約4年間の各コラムの閲覧数を合計すると、約24万回にものぼりました。下記のタイトルは市ホームページ内での「ちょこっと☆みゅーじあむ」へのアクセス数が上位のものです。

最も多いのが「さがしてみよう~意外と身近な「マタタビ」~(令和2年8月1日)」で、累計で33,000回以上閲覧されていました。

次いで「盲目の旅芸人 瞽女(ごぜ)さんを知っていますか? (平成28年11月1日)」が19,000回以上、「イノハナというキノコ(令和元年11月1日)」が累計18,000回以上、という具合です。

南相馬市といえば国指定重要無形民俗文化財である「相馬野馬追」が有名ですが、ウェブ上で当館が提供するコンテンツへのアクセス傾向をみてみると、野馬追以外にも意外な南相馬市の魅力も浮かび上がってくるのかもしれません。

「南相馬市博物館のウェブコラム「ちょこっと☆みゅーじあむ」の閲覧数上位タイトル」

南相馬市のさまざまな側面を知るきっかけに

地域総合博物館である当館の目的は、地域の歴史や文化など、さまざまなことがらについて調べたことを人びとに広くわかりやすく伝え、次世代へつないでいくことです。

コラム執筆をとおして、多くの方がたに南相馬市の面白さや奥深さなど、多様な側面を知っていただけるよう、今後も学芸員一同で努めていきたいと思います。

(仲川 邦広・川崎 悠)

博物館キャラクターの白馬のノマ君と甲冑を着た男の子の郷君のイラスト
馬、甲冑姿の男の子、紅葉、栗、ハロウィンのかぼちゃなどが並ぶ帯状の画像
この記事に関するお問い合わせ先

教育委員会 文化財課 博物館


〒975-0051
福島県南相馬市原町区牛来字出口194


電話:0244-23-6421
ファクス:0244-24-6933
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